税金の支払いで痛い目を見ないように、納税資金用の口座を作っておくというのも一つの手段です。
納税資金に困る
お金には色がないので、手元にあるお金が使っていいのか悪いのかがわかりません。
使ってはいけないお金でも、手元にあるとお金を使ってしまうということはよくあります。
とくに税金関係は、毎月支払うわけではなく、年に一度か二度まとめて支払うことになるので、一つの講座でお金を管理していると、納税用資金と使っても良いお金が混同されてしまいがちです。
ですので、納税資金(税金を払うためのお金)や別途必要な資金があるのであれば、分けて口座を作り管理しておくほうが無難でしょう。
消費税に節税はない
税金関係でも消費税は、預かったものを支払っているだけという考え方なので、手元にお金がないという主張はおかしなことです。
預かったものが手元にないということは、使い込んだとなってしまいますから、消費税の納税ができないということはそもそもの資金繰りに問題があるのかもしれません。
預かったものを、支払うだけなので、消費税には節税という考え方もありませんし、節税できません。
「来期は利益が出すぎて、法人税が大きくなりそうだから、節税しよう」は可能ですが、「来期は売上が大きくなるので、消費税を節税しよう」はありえないわけです。
となると、納税資金をどうにかするしかないのですが、消費税は利益が出ているかいないかにかかわらず生じるので、資金繰りをにらみながらお金の準備が必要です。
別口座を作る
大きな支出があるとして、年に一回お金を集めるのにものすごく痛い思いをするのがいいのか、毎月(あるいは毎日)お金をとっておいて、チクチクと小さな痛みを感じるのがいいのか。
納税資金のはなしです。
後者を選ぶ人がほとんどでしょう。
消費税の納税に必要な金額は、「経理をきっちり」としていれば大まかな金額はわかるので、少しずつ貯めていく。
他の使って良いお金と混同すると、ついつい使ってしまいがちなので、別の口座を作って分けておく。
あと、商売には必ず浮き沈みがあるので、「毎月必ず〇〇円貯める」とするより3ヶ月程度で〇〇円と見ておいて、今月は苦しいので少し貯めておく金額が少ないけれど翌月は良くなるので、その分を多く貯めておこう、とするほうが良いかもしれません。
なんにせよ、どんぶり勘定というのは経理がいい加減というだけでなく、お金の管理もいい加減ということで、まわりまわって納税資金で痛い目を見ます。