内部の人間には当たり前でも、外部から見ると印象が違うってことはよくあることです。税理士や会計事務所もそうですが、端から見ると大きくて立派そうでもそうでもない、その逆も然りです。
大きいからいい?
端から見ると大きい会計事務所って何となく安心感がありそうなんですけど、実際のところは大きければ良いというものでもありません。
人数ばかり増やして、人の入れ替わりが激しく、各個人のスキルの面ではイマイチなんてこともよくある話です。
人がヤメること前提の事務所では、スキルの承継というか教育という面で不足があるところばかりです。(これは、大きな事務所に限った話ではないですけど)
また、大きくなると業務分野が絞られてしまい特定の分野には明るいけど、それ以外はまるっきりダメといったケースもよくあります。
ちなみに何を持って大きいか小さいかですが、下の表にまとめたとおりですが、大雑把な人数の規模で考えてます。
小さい事務所の方がいいのか?
小さい事務所の場合は、一人で複数の業務をこなさないといけませんから、ある程度の幅広い知識を持ってる場合があります。
独立開業を目指す人は、あえて総合力を高めたりといった目的から小さな事務所に勤める方も多いです。
ですから、小さい事務所であっても業務レベルはそこそこ以上をキープしているという事務所はあります。
規模に惑わされない方がいい
大きい事務所だから良くて、小さい事務所だから良くないということは全くありません。
税理士の中には、敢えて規模を一定以上拡大させない先生もいらっしゃいます。規模を大きくしたところで、税理士という商売の性格上、収益率はそこまで上がらないしリスクばっかりが大きくなるからです。
最近、同業者から聞く話で「大手の事務所の方が安心なので会社設立等の案件は大きいところに持っていかれがち…」といったこともありますが、見た目の規模感に惑わされるとあとあと痛い目に遭います。
結局、税理士業務のスキルって(悲しいかな)属人的なので、事務所の大きさじゃなくてその人によるという身もふたもない結論になってしまうんですよね(笑)