商売のカナメは値付けですが、税理士の場合どのように報酬を決めるんでしょう?
税理士の業界には昔は報酬規定というものがあって、それを参考に決めてたのですが、残念ながら(?)今はなくなりました。
税理士業界って不思議なところで、「申告書を作成する」というサービスは同じなのですがそれに付随するサービスの提供方法やアプローチが事務所によって全く違います。至れり尽くせりのところもあれば、必要最低限のところもあります(依頼してみないとわからないのが外部の人間からすると面倒くさいところなのですが…)
サービスは事務所によって違うのに、何故か報酬は意外と横並びになってたりして(笑)
開業した税理士さんに聞くと「ほかの税理士事務所の料金体系を参考に決めた」っていう人も少なからずいるので似たような料金体系になるのかもしれません。(正当な対価なので全く問題ないのですが、大体は売上と人数・訪問回数などを考慮して決めてるようです。)
そのような背景があるからか、弊社への税理士依頼の際に「相場は?」と聞かれることもしばしばあります。
提供してるサービスが異なるのに、相場だけ聞かれても…
知人の別の税理士さんはそんなとき、「ウチは高いですよ」と自信を持って言うこともあるらしいですね。腕もあって、勉強もしっかりしていて、人間的にも素晴らしい。提供しているサービスにも自信があるからこその発言だと思います。(そういう人は売れてる税理士です)
で、金額を聞いてみたら…提供しているサービスの内容や判断に伴うリスクなどを諸々考慮すれば、個人的には高くはないとも思うのです。
経理職員を1人採用したとして、新入社員でも月20万円。社会保険なども考慮すれば30万円程度は必要です。しかし、スキルは非常に低い。
税理士と経理職員が同じ仕事をするわけではありませんが、仮にひと月あたりの税理士報酬が1万円だとすれば、異常に安いというのが分かります。人を雇ってたり、立地のいいところにある事務所だったら大赤字でしょう。(税理士の中にはタイムチャージが2万とかそれ以上の人もいますからねぇ)
となると、提供されるサービスも…期待しない方がいいでしょう。
翻ってうちの報酬は高いのか?安いのかですが…
「相場並み」とお答えしておきましょう(笑)