最近の役所の方は結構親切になってきたが…気をつけるべきことも

資産税のお仕事をしていますと、市町村役場などにお伺いすることも結構あります。昔はものすごく態度の悪い(ゴメンナサイ)職員さんもいたりしたのですが、最近の方たちは皆さん親切ですよね。

相続税や贈与税、譲渡所得税などのように資産を扱う税金のことを資産税と呼びます。税理士の中でも希少人種(私もその1人なのですが(笑))で、変わった業務を幾つかします。

 

特に資産税を扱っていると、役所に行く機会が格段に増えます。

 

余談ですが、むかし税務署の職員に怒鳴り散らされたことがあります(苦笑)。確定申告時期の忙しい時だったのですが、冬なので風邪で喉をやられまして声が聞き取りづらかったのでしょうね、「はっきり喋れ!!」と一喝されました。後にも先にも、公務員さんに怒鳴られたのは一回きりですが(笑)、変わった人もいるもんだなぁと思いました。多分、公務員だから横柄ってわけじゃなくて、その人のパーソナリティの問題なんでしょうけど、そういったこともまかり通っていたんですね。

 

さて、資産税の業務では税理士は役所でいろんなことを調べたり資料を集めたりします。

 

私のこれまでの実感では、市町村役場などに出向く税理士はまだまだ絶対数が少なく、対応に当たられる職員の方も多くの事例にあたっているわけではないと感じることが多いです。

 

最近の職員さんは皆さん親切なので、聞いたことは丁寧に調べてくださります。(よく新聞などで公務員さんが叩かれたりしてますけど、職務に忠実でいい人が多い気がしますけどねぇ。悪いのはごくごく一部なんじゃないですか。)

 

ただし、市町村役場などで質問したり、資料を集めたり、何らかの依頼をするときは注意も必要です。基本的に、公務員さんは「横の連携」が薄く、言葉を額面通りに受け取ります。これは個人が悪いというより、組織の問題なのでしょうけど、取り扱っている部署や管轄が違ったりすると、いわゆる「たらいまわし」になることもあります。

 

「この件は、ここの窓口ではわからないんであっちで聞いてもらえます」みたいな対応だとまだいいのですが、職員の方の勘違いで全く見当はずれの部署に行かされることもあります。

 

すべての仕事に共通なのでしょうけど、相手がどんな仕事をしているのか多少は勉強しておいて、「適切な質問の仕方」や「適切な依頼の仕方」、「誤解の招きにくい聞き方」みたいなのを心がけないと正しい答えが返ってきません。要するに、「聞かれたことには答えてくれるけど、ちょっと意図の読みにくいこと聞くと通じない」となります。(あしからず)