税理士業務は基本的に顧問契約を前提とした、オールインワンのサービス形態ですが、単発での業務もあっていいのではないかと思います。
税理士のサービスは顧問契約前提
税理士が提供するサービスは色々とありますが、基本的には顧問契約を前提としています。
毎月、あるいは数カ月に一度、クライアントから資料あるいはデータの提供を受けて、それらをもとに試算表を作ったり(もっと前段階として経理のフローを作ったり)、経営の分析をしたり。試算表を発展させて資金繰りをサポートしたり、節税などの税対策を行ったり。経営の分析から発展して、予算と実績の際について原因を調べたり、解決策を(一緒に)考えたり。
先に述べたようなサービスは、継続的にお付き合いがないと提供しづらいサービスという性格上、顧問契約を前提とし、単発的な提供は少ないです。
セカンドオピニオンをうまく活用
税理士の世界でもセカンドオピニオンと言われるサービスが増えてきたのは、ここ10年くらいでしょうか。
税理士の仕事は、税金のもとになる法律(税法)を解釈することですが、税理士によって多少解釈が変わることがあります。(このあたりはお医者さまの世界にあるセカンドオピニオンと同じような理由で必要とされるのでしょう)
税理士によって、判断が異なることがあるのだったら別の税理士にも聞いてみよう。いまお願いしている税理士が、先代からの付き合いだとかでちょっと聞きづらいとか、法人は得意だけれど個人の税金関係は苦手だとかの得意分野が違うから部分的に違う意見を取り入れてみようとか。
いまの税理士が苦手なことは単発で頼んでもいいかもね
いまの税理士が借入が得意ではない。そうであれば、借入だけ別の税理士に手伝ってもらう。
経理を処理してくれるけど、提案がない。
まぁ、顧問料が安くて契約内容に入っていない場合もありますけど、そういった場合も、まずは単発的に問題点がどこにあるのか相談するというのもいいかと思います。
ウチの事務所はそういった、単発での相談業務も取り入れてます。借入とか、経理フローの構築とか、オーナーの相続対策とか。
税理士自身にとっても、単発の相談は、その場である程度の答えを出さないといけないし、鍛えられていいと思うんですけどね(笑)