決算書や税務申告書を作るったり税務的な解釈を考える能力と、新人職員に仕事を教えたり、クライアントに内容を伝えたりという能力は全く別物です。
教える能力は別物
税理士事務所の仕事をする能力と、教える能力、わかりやすく伝える能力ってのは全く別物です。
こんなことは小学生でもわかりそうなことなんですが…
業務が忙しかったり、キャリアを重ねて慣れてしまうと、自分が初心者だった頃の困ったこととかわからなかったことを忘れてしまうんですね。
卑近な例ですと、セミナーなどの人前で話す仕事をするとして、予習したり資料を作ったりといった準備は本番の3倍程度の時間がかかることもザラです。
それだけ、教えたり伝えたりするというのは手間も時間もかかるし、考えることも多いです。
努力しないと身につかない…
教えたり伝えたりする能力というのは、努力しないと身につきません。
自分がやっている仕事を、他人に伝えるとしても、普段やっている仕事だから簡単に伝えられるだろうと軽く見ていると全く伝わりません。
相手のアタマのレベルを知らないといけませんし、話の進め方も段取りを上手く考えないと伝わりません。ある人には伝わっても、別の人には同じ説明でも伝わらないこともあります。
人である以上、全員に完璧に伝えるのは不可能なのですが、努力はしなければいけません。
税理士事務所で、よく見かける…
昨年度の申告書類などをぽんと渡して、今年の決算よろしく〜みたいな仕事の振り方ってのは、あまりにも雑でしょう(笑)
慣れたり忙しいと疎かになるので
誰しも初心者の頃があって、わからなかったり勘違いしたりで苦労した覚えがあるはずなんですが、
慣れてきて、雑多な作業などに忙しくなってくると、そういった初心者の頃のことを忘れちゃう。(ひどい場合には、自分ではやらず人に丸投げにしてしまうという…)
そうなると、伝えたり教えたりということが上手くできない。
自分の仕事の内容、専門分野のことを
わかりやすく教えたり伝えたりできる人はほんの一握り、体感ではひとつぶ。
ブログを書くと、いろいろと考えることが多いですから、そういった面では有効かもしれません。
なんにせよ、変に慣れたり忙しすぎたりするのは良くないんじゃないでしょうかね、
教えたり伝えたりは、心の余裕がないと上手くできませんので。