終活にかかるお金はいくらぐらい?

最近は終活という言葉の定義が広がって、葬式や埋葬だけでなく財産整理、介護あるいは相続というあたりまで広がっています。終活でかかるお金はいくら位なんでしょうか?

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①エンディングノート(遺言)

・葬式をどのように行うか、財産をどのように分けるかといった希望を生前にしたためておく。

・エンディングノートだと法的な効力が問題になるので、人によっては遺言書のほうがいい場合も。

・遺言書の場合、形式などを満たさないと揉め事の元になるので専門家と相談すべし。(認知症などにより判断能力を失ってしまうと遺言を作成できないので早めの準備が大事)

 

【エンディングノート】…500円〜40,000円くらい

 安いものだと500円位で、豪華なものになると40,000円とかするものも。書店などで気に入ったものがあれば、それを利用するのがベター(2,000円程度)

 エンディングノートを作ってみて、より興味が湧けば遺言書に移行する方が良い。

 

【遺言書】…0円〜150,000円くらい

 遺言の種類は大きく分けると2種類→「自筆証書」と「公正証書」

「自筆証書」

 メリット…費用がかからない。

 デメリット…作成上のルールを守らないと無効なる恐れがあり、紛失や改ざんの危険性あり。死亡後、家族が遺言書を発見した際には「検認」という手続きが必要となり手間がかかる。

「公正証書」

 メリット…公証役場で保管するため、保管が確実。自筆証書にある「検認」が不要。

 デメリット…手間と費用がかかる。

 【遺言の監修(司法書士)】…50,000円程度

 【公正証書遺言(司法書士)】…70,000円〜100,000円程度

 ※財産に何があるかわからない、どのくらい税金がかかるのかといった場合には簡易的に財産調査をしたり、相続税の試算をしたりするべき。

 【簡易財産調査(司法書士)】…30,000円程度

 【相続税試算(税理士)】…30,000円〜100,000円程度

(参考)遺言の種類は二つ→「公正」と「自筆」

 

②財産及び人間関係の整理

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独居老人が孤独死すると遺品整理などが大きな問題となる。子供がいたとしても片付けが大きな負担となるため、ある程度年齢を重ねたら手元にのこすのは「本当に大切なもの」に絞り込んでおく。

 

 【遺品整理(専門業者)】…150,000円〜数十万円程度(部屋の広さや物の量などによる)

 

働いていたり何らかの役職についている場合には、もしものときにどのように引き継ぐのかという準備が必要。なるべく重要な役職は降りておく。

 

③介護

自立した生活が困難となった場合には、介護サービスや介護施設の利用が必要となることも。

 

介護保険の支給限度…要介護・要支援の程度に応じて変動、自己負担は1割で上限額あり。上限額に達した場合には全額自己負担。

 

【介護にかかる一時費用】…平均900,000円

(参考)車いす…自走式40,000〜150,000円、電動式300,000〜500,000円 

    リフト(工事費別途)…据置式200,000〜500,000円、レール走行式500,000円以上

    ポータブルトイレ…水洗式10,000〜40,000円、シャワー式100,000〜250,000円

    特殊寝台…150,000円〜500,000円

    手すり…廊下、階段、浴室など10,000円以上

    階段昇降機(工事費別途)…椅子式直線階段用500,000円以上

【介護にかかる月額費用】…ひと月あたり平均77,000円(介護保険の自己負担を含む)

 

生命保険文化センターの調査では、介護期間は5年弱と言われているため、必要な資金は一時金も含めて5,000,000円〜8,000,000円程度となる。

 

介護における施設利用は、介護保険の適用を受けられるか田舎で費用負担が異なる。介護保険の適用を受けられないのであれば、それなりの費用負担があるためお金の準備が必要となる。

※介護保険の適用を受ける施設…ひと月あたり平均100,000〜150,000円

※介護保険の適用がない施設(有料老人ホーム) 

…ひと月あたり平均200,000〜300,000円(光熱費、管理費、食費、生活費、サービス料など)

…一時金は施設によって大きく異なる0〜100,000,000円 (5,000,000円程度がボリュームゾーン)

 

多額の費用がかかるのがネックとなり、自宅介護を選ばざるを得ない場合もあるが、介護を担う人間の負担は相当なものである。介護にお金をかけ過ぎると、子供世代の老後資金を食い潰してしまうという問題もあるため、どこまでお金をかけるのかは慎重に検討し専門家などと相談すべきであろう。民間保険などを活用するということも事前に検討したい。

 

また、介護は必要ないが老親が遠方に住んでいるため安否確認や悪質商法に引っかからないかが不安だという場合には、司法書士などが実施する「見守り契約」を活用するのも方法の一つ。

(参考)成年後見…認知症などになったときのため 

 

④葬式、お墓

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葬式は自分の死後のことであるから、終活は不要との意見もあるが、自分ではどうすることも出来ないからこそ近親者などに迷惑をかける事にも繋がる。

残された方々への負担を最小限となるように準備をしておくべき。

 

【葬式費用】…平均2,000,000円(最低200,000〜最高8,000,000円) 

 内訳 通夜からの飲食代など450,000円

    寺院費用(戒名、布施など)520,000円

    葬儀一式1,270,000円

    ※それぞれが平均額のため合計は一致しない

【お墓】…平均2,200,000円

 内訳 墓石代 1,420,000円

    墓地の種類によって永代使用料などの管理費用が異なる

    平均700,000円(300,000〜2,000,000円)

    寺院の場合、お布施や寄付などが必要なことが多い(300,000〜100,000円)

(参考)相続税を節税…墓地や仏壇を購入 

 

⑤埋葬

永代供養墓だけでなく、近年では散骨や樹木葬など広がりつつある。

用地の問題などから、ビルの中の自動搬送式やロッカー式の墓地なども選択肢として考えても良いだろう。

費用負担も変わるため事前の調査、準備は必須。

 【散骨の場合】…遺骨の粉末化30,000円程度

         業者に委託する散骨…50,000〜100,000円程度

         チャーターした船での散骨…200,000〜400,000円程度

 【自動搬送式のお墓】…500,000〜1,000,000円前後

 

⑥遺産相続

遺産額や状況に応じて変動するため、事前の試算及び対策が必須。

【相続税申告報酬(税理士)】…申告費用200,000〜2,000,000円(家族構成や遺産額により変動)

             遺産額が1億円で1,000,000円程度(信託銀行だと3倍程度)

 ※上記以外に納税資金が必要となるため、納税資金が不足する場合には「生命保険」を活用して準備すること。

相続に伴う名義変更

 【相続登記(司法書士)】 70,000円程度(財産の所在により変動)

 【預金などの名義変更(司法書士)】 30,000円程度

 ※登記には、司法書士の報酬以外に登録免許税などが必要となる。

(参考)相続財産のうちに土地があると税理士報酬が上がるわけ 

(参考)相続財産に「取引相場の無い株式」があると税理士報酬が上がるワケ 

 

◎まとめ

【エンディングノート】…500円〜40,000円くらい

【遺言書】…0円〜150,000円くらい

【遺品整理(専門業者)】…150,000円〜数十万円程度(部屋の広さや物の量などによる)

【介護にかかる一時費用】…平均900,000円

【介護にかかる月額費用】…ひと月あたり平均77,000円(介護保険の自己負担を含む)

 ※平均的な介護期間5年だと一時金を含めて5,000,000円〜8,000,000円程度。 

【葬式費用】…平均2,000,000円(最低200,000〜最高8,000,000円) 

【お墓】…平均2,200,000円

【散骨】…数万円〜500,000円程度

【自動搬送式のお墓】…500,000〜1,000,000円前後

【相続税申告報酬(税理士)】…申告費用200,000〜2,000,000円(家族構成や遺産額により変動)

 ※納税資金も別途必要

【相続登記(司法書士)】 70,000円程度(財産の所在により変動)

 ※登録免許税なども別途必要

【預金などの名義変更(司法書士)】 30,000円程度

 

お金だけじゃなく、手間もかかるので、まずは元気なうちから少しずつ考えていきたいですね。