会計事務所のホームページを見てると、大きい事務所ではスタッフ紹介のページを見かけます。スタッフ紹介で情報を晒すより、従業員の情報を守ってくれる事務所の方が（働くものにとって）いいような気もします。
あくまで個人的意見ですが、ホームページに社員の写真やプロフィールを載せるのはあまり好きではありません（笑）
私のように事業主が自身の顔写真やプロフィールを露出するのは、フツウの話なんですが、それを従業員に求めていいのでしょうか？
事業主は、商売をやって行く上で自分の経歴や素性を晒してナンボという面もあります。すべての責任は自分に帰属するのだから、自己責任で自分の情報を晒せばいいと思います。（むろん、隠したければ隠せばイイですし）
事務所側の考えとしては、事務所のアットホームな雰囲気を演出しようとか、そういった意図があるんでしょう。もしかしたら、クライアントからすれば親しみが湧くといったこともあるかもしれません。
また、スタッフ紹介のページに人がたくさんいると大きくて立派な（？）事務所だという印象をつけることもできるでしょう。
もちろん上記のようなメリットもありますが、従業員さんは給料をもらって仕事をしてるだけなので、そういった人たちに事業主と同じような露出を強要するのは個人的には違うかなー、と思います。従業員は、その能力や労働を提供してお金をもらっているのであって、プライバシーを提供してるわけではないのですから。
プライバシーを晒したからといって、すぐにストーカー被害に遭うとか（特に女性の場合）いう問題では無いでしょうが、不特定多数の人に見られるのが嫌だという人は少なからずいるでしょう。
自ら進んで、自分のプロフィール等を会社のホームページに掲載してほしいという従業員がどのくらいいるんでしょう？（社長からスタッフ紹介に載せたいといわれて、真っ向からはねつけることが出来る従業員は少ないでしょう。掲載されている人もしぶしぶ…かもしれません）
スタッフ紹介の文章を見ていると、紹介文とかは検閲が入ってるんじゃないのって感じのところもありますよ。事務所の空気というか雰囲気・風通しというか、そういったものが文章に現れてます（笑）（読み取るには少し慣れが必要かもしれません）
おそらく、どっかのマーケティング本などに、「ホームページを作る際には、社員紹介を載せましょう」とか書いてあるんでしょう。（実際、見かけたこともあります）
（ネット上の世界では、「キャラ出し」をすると良い、といった内容のことはチラホラ耳にしますが、「キャラ出し」とスタッフ紹介は違うんじゃないのかなー…）
社員・スタッフ紹介がどの程度、マーケティングに有効かはよく分かりませんが、従業員さんに様々な負担を強いるのであれば、やめた方がいいと思います。
スタッフ紹介で情報を晒している事務所よりも、スタッフの情報やプライバシーを守ってくれる事務所の方が、働く人にとってはいいように思います。これから、夏場にかけて税理士業界は就転職シーズンに入りますが、スタッフ紹介に着眼しても面白いかもしれません。
※当記事は、特定の会計事務所等を非難する目的のものではありません。