個人事業では簡易記帳もあるが…

 個人事業主の場合、厳密な帳簿付けの方法以外に簡易記帳という方法もあります。どちらがよいのでしょうか?

 厳密に帳簿を付ける方法と、簡易に記帳する方法があります。

 

 厳密に帳簿を付けると、青色申告特別控除が65万円になったりとメリットも大きい反面、厳密にという言葉に抵抗を覚える方もいらっしゃいます。(慣れればどうということは無いのですが)

 

 一方、簡易記帳という方法もあります。イメージとしては、お小遣い帳のような感じで帳簿付けをして、損益を集計するといった感じです。(損益とは、収益とか費用のことですね。収益−費用=利益を計算します。)

 

 どちらがよいのかという話になりますが、個人的には可能な限り厳密な方法で記帳した方がよいと思います。

 

 どのみち、事業が拡大したりあるいは法人化を目指したりというのであれば厳密に記帳することになりますし、簡易記帳のスキルは厳密な記帳に活きません。

 

 そうであれば、簡易記帳を覚えるメリットも少ないかなと感じます。特にこれから事業を始める方であれば、簡易記帳を覚えて、規模が拡大したので厳密な記帳をしてとなれば2度手間ですよね。

 

 ただ、事業の規模がきわめて小さいまま細々と続けていくだけというのであれば、簡易記帳のままでも構わないでしょう。

 

 それ以外は、基本的にはじめから厳密に記帳した方がいいと思います。今は、会計ソフトも進んでますので、そこまで簿記に詳しくなくても記帳が出来ます。何事もはじめが肝心という話でした。