借入金を支払った時の仕訳

 経理初心者の方は、借入金を支払った際の処理を間違っている場合が多いので注意が必要です。

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借入金の支払処理、間違えてませんか?

(参考)借入金の返済…経費になるのは利息だけ

 

 何度かブログでも取り上げていますが、借入金については返済時の処理が少しややこしくなります。

 

 大抵の場合に、元本部分と利息部分を合わせた合算額を返済しています。元本部分は借入金の返済、利息部分は利息を支払ったという処理にしなければなりません。

 

よくある間違い

 経理初心者の方の処理を見ていると、支払額をそのまま借入金を返済したといった仕訳をきっている方が多いです。

 

 たとえば、返済額の合計が50,000円で、うち元本部分が47,000円利息部分が3,000円の場合、正しい仕訳は

 借入金  47,000 / 普通預金 50,000

 支払利息   3,000

 となります。会計ソフトの場合、複合仕訳(勘定科目を3つ以上使用する仕訳のこと)なので預金出納帳からの入力はできませんから、振替伝票から入力することになります。

 

 よくある間違いは、

 借入金 50,000 / 普通預金 50,000

 と、する間違いが多いです。こうすると、借入金の残高が正しいものになりませんし、利息の計上ができていないので費用が少なくなってしまいます。

 

 (費用が少なくなると、その分だけ利益が増えますから、結果的に利益にかかる税金は増えてしまいます。金額が少なければ良いというものでもありませんしね)

 

会計ソフトに入力する際は返済予定表をとっておく

 借入金の仕訳を入力する際には、支払った金額から元本部分と利息部分を分けなければいけません。

 

 ですから、返済明細表・返済予定表(銀行等によって呼び名は違いますが同じものです)を大事に保管しておいて返済の都度確認するようにしましょう。

 

 確認するのは、元本部分と利息部分の内訳ももちろんですが、今現在の借入金の残高が返済予定表のものと会計ソフト上の残高が一致しているかも忘れずに確認したいところです。(特に、これから借入を仕様という場合には)