こうゆう仕事をしてますと、住民票の写しとか印鑑証明とかをクライアントにとってもらうということもあります。「高い」って言われるんですが、そんなもんかなーと思ってましたが、言われてみれば、まぁ確かに若干高い気がします。
受益者負担でっせ
市役所などの提供するサービスが全て税金で賄えればいいのですが、なかなかそういうわけにもいきません。
なので、サービスの利益を受ける人がそのコストを負担しましょうねってことになります。
受益者負担ってやつですね。
「サービスの利益を受ける人が、そのコストを負担する」これはわかる。(個人的には、それだったら図書館とかもカネとったらいいのにね−と思います。冗談です)
印鑑証明300円は高いのか?
サービスの提供を受ければカネを払う。アタリマエのことなのですが、問題はその金額の算定根拠ではないでしょうか。
色々と調べてみると、いくつかの自治体が金額の算定根拠を示してました。
①人件費+②物件費 を元に算定していて
①人件費は、事務員の給料から単価を求め、これに作業時間を乗じて算定しています。
②物件費は、電算処理経費(これも単価※×作業時間)+コピー代や消耗品代
ちなみに作業時間は5分となってました。資料を見た自治体では、電算処理経費の単価は2.4円。コピー経費が10円、プリンタ経費が14.3円。
とすると…人件費は1分当たり52.7円(印鑑証明の300円ベースで考えると)(住民票とか戸籍の附票も300円なのでこんなもんでしょうか)
52.7円から事務員の時給を逆算すると3,164円!!!!
(年収は6,100,000円くらい…ブレはあるんだろうけど)
人それぞれ思うところは違うだろうけど…
まぁ、行政職の人が6,100,000くらい(手当とか込みだそうですが)もらってても、まぁそんなもんだろねって感覚ですが。
印鑑証明とか自治体によっては自動発行機で発行できるじゃないですか。
機械の費用はもっと安いでしょ。
それに、大阪の最低賃金はだいたい900円くらいだから…これを元に計算すると印鑑証明などは一枚あたり約110円位になります。
さすがに最低賃金ベースで考えるのは不条理ですが、110円と300円ではちょっと違いますよね。
個人的には300円はサービスの対価としては若干高いかなと。300円出すのであれば、コンビニとかで24時間発行できるくらいにはしてほしいものです。
以前に比べて公共サービスはだいぶ良くなりましたが、対価の面から考えるとまだまだ改良の余地があるというのが世間一般の感覚なのでしょうか。前述の「高い」とおっしゃっていた方もそのあたりを感じてらしたのでしょうね。
※当該記事作成にあたっては十分な調査をしておりますが、推測の部分も多く筆者の個人的考えで補完している面もございます。そのことをご理解いただいた上でお読みいただけると幸いです。