今年の税理士試験はお盆明け

税務業界の夏の風物詩といえば税理士試験です。毎年8月の第一火曜から3日間の日程で行われるのですが、今年はお盆明けになりました。

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「税理士試験」は8月

税理士になる人は税理士試験を受けるというのが一般的なのですが、税理士試験は毎年8月の上旬に実施されます。

 

なぜ8月なのかといえば、諸説ありますが、その時期が税理士業界(税務署も含む)が一番ヒマだからです。

 

税務署の方たちは7月から年度を始めるので、必然的に始まったばかりの7月はちょっと忙しく8月になると手が空いてくるわけです。

 

税理士事務所も、冬は年末調整(12月)〜法定調書(1月)〜確定申告(2月・3月)〜3月決算法人の申告(5月)と忙しく夏頃は意外と手が空いてます。

 

そういった業界の事情から、例年8月頃に試験が実施されてます。

 

今年はイレギュラー?

ところが、ことしの税理士試験は8月18日から3日間の日程で行われます。

 

例年が8月の第一火曜から3日間だったので、約2週間ほど後ろにズレた形です。

 

ズレた理由も確定的にはわからないのですが、いろいろな方面から漏れてくる話によると会場の問題があるようです。

 

税理士試験の会場は、一般的には大学を借りて行うことが多いです。(最近は大阪ではインテックスを使ってますが、それ以前は大学を借りてました)

 

最近の大学は勉強熱心なのか(?)、前期の日程が延びて定期試験を7月終わり頃まで実施しているようで、必然的に税理士試験とバッティングしてしまうので後ろにズラさざるを得ないと。(僕らの頃は7月半ばまでには定期試験が終わったので、2ヶ月位夏休みがありましたねぇ。学費ボッタクリだと思いました(笑))

 

大学のカリキュラムも絡むことだとすれば(理由はそれだけではないと思いますが)、今年だけの問題ではなく今後しばらくはこの傾向は続きそうです。

 

ちなみに、試験結果発表も同様に後ろにズレてクリスマス頃(厳密には1週間早く12/18)になるようです。

 

学生は資格取るのにいいかも

社会人の場合には日程が後ろにずれても大きな影響はありませんが(個別の事情はあるにせよ)、学生の方はいい機会ですね。

 

ずれることによって、定期試験と税理士試験のバッティングが避けられますので。

 

税理士試験にかぎらず、夏場は資格試験が色々と実施されてます。

 

今は景気が良いので、なかなか「手に職を…」という機運が高くありませんが、逆にそういう時だからこそ将来に備えて資格をとっておくのもいいかもしれません。いつの時代も先を見越して動いたものが勝ってきたという歴史がありますから。試験日程の変更もそういった配慮などが透けて見えませんか?