法人税の申告書などを税理士側が提出するのが一般的な気がするんですが、なかにはクライアント側に提出してもらう事務所もあるようです。
税理士事務所の主たる業務は申告書の作成だが…
税理士の仕事の一番大きなものは税務申告書の作成です。申告書を作るために記帳したり、訪問して資料を確認したり、会計ソフトのメンテナンスしたりするわけですから、ザックリ言えば仕事の3〜6割くらいは申告するためにやってると考えられます。(ほかはクライアントの相談に乗ったりアドバイスをさせてもらったり、まぁ、色んなコトしますが…)
申告書を作成して、最近は電子申告のほうが多いのかもしれませんが、私が業界に入った頃はまだまだ人間が税務署に提出に行ってましたね。
申告業務は申告書を作成して終わりではなく、クライアントの了解を得て(相談しながら説明もして、意向も確認しながら)ハンコ貰って、最終的に提出するわけです。(フツーは納付は税理士事務所はしません)
管轄の税務署が近場だといいんですが、なぜが税務署って辺鄙な場所になることも多いんですよね。駅から結構歩いたり(最寄り駅から徒歩20分とかもザラにありますもんね)、そもそも最寄り駅がない!ような税務署もあります。(車でないと行けない)
なかにはクライアントに提出を依頼する事務所も…
私が業界に入って勤務してた事務所が、税理士側が提出する事務所だったので、申告書を税理士側が提出して控えを納品するってのが一般的な感覚だったのですが、税理士側が提出せずに作成された申告書を会社(クライアント)側に渡して提出しておいてもらう事務所もあります。
規模の比較的大きなクライアントで、地方税の申告書の提出先が多いところなどはそういった取り扱いをしているところがあるようです。
申告書の提出って、意外と時間がかかりますので。どちらがやるかはしっかりと契約を巻く際に確認した方がいいですよね。
電子申告になって…
電子申告が普及してきた昨今ですと、税務署などに申告書を持って行くことは少なくなっているのですが、税理士側から見た手間としてはどうなんでしょう?
クライアントに納品をするために、紙に打ち出すことに変わりはありませんし、電子申告の準備したりメンテナンスしたりでなんだかんだと手間がかかっている気がします。
クライアント側からすれば紙で実際の税務署に行って提出してもらおうが、データで電子申告してもらおうが何ら変わりませんからどうでもいいんでしょうけど。
電子申告しようと思ったらそれなりのコストが掛かりますんで、多少の時間の節約になったからといって果たして収支としてプラスになってるのかといえば個人的には「?」ですね。
結局、クライアントにとってはメリットはほぼ無く、税理士にとっても多少移動の手間が省けるけど、それ以外の手間が増えるからどっこいどっこいってことです。