メリット・デメリットどちらを強調して説明するか?

人に説明をする商売というのは多くあります。また、こちら側が説明を受ける側に回ることも多くあります。

そういったときに、メリット・デメリットどちらを強調するのがいいのか、あるいは主観を交えて説明したほうがいいのか悪いのか非常に難しいところです。

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強烈な効果のあるものには副作用も強烈

物事には常に、表と裏があります。

身近な例ですと、薬は強烈な効果のあるものには副作用も懸念されます。同じように、税金の世界で言えば極端な節税策は、裏目に出ることも多くダメージも大きくなりがちです。

もちろん、ときには強烈な効果のある薬や節税策などが必要になることもあるでしょうから、一概に強烈な効果のあるものがダメだと言うつもりはありません。

ただ、効果だけを強調するのはフェアではないのかなと。

用法用量に注意してご使用ください

薬の例をみると、用法用量に注意してご使用くださいという注意書きをよく見かけます。

また、市販薬を買うときにも様々な注意点を説明されます。

薬に限らず、大きな買い物などについてもメリットとデメリット、リターンとリスクをしっかりと理解してから決定を行うことが推奨されます。

説明する側は

さて、メリットとデメリットが有る場合にどちらも理解をした上で、決定を行うことが大事なわけですが、説明する側はどうなんでしょう?

セールスマンなどはメリットばかりを強調して、デメリットを教えてくれません。(デメリットを言ったとしてもしっかりと理解させなければ言ったことにはならないでしょう)

デメリットを理解させると「売れません」から、デメリットを話さないというのは分かる話ではあります。

が、メリットを強調するのであれば、フェアとは言えないでしょう。

判断はこちらでする

大きな決定をするというと、株式を購入若しくは売却するという場面も思いつきます。

そのような場面で一般の投資家が株式を購入若しくは売却するなどの判断のベースになるのが、財務諸表です。(企業の財政状態や経営成績を記した書類。上場している会社は公開が義務付けられているので探せば見れる)

財務諸表を見ていると、経営者側の主観はあまり入っていません。会社の良いことも悪いことも淡々と数字になっています。

判断はこちら側がすればいいのであって、会社は株式を売ったり買ったりする材料を提供すればいいという考え方ですね。(ルールです)

メリットもデメリットもこちら側が判断すればいいのであって、会社の意見は求められていない。

ただ説明だけをするのがいいのか

株式の場合はそういうルールですが、一般の場合には難しいものがあります。

説明をする側とされる側に利害関係があったり、知識量に大きな差があったりするからです。

メリットとデメリットだけを説明して、選択肢を相手側に渡しても即決定できる人は皆無でしょう。

専門的な案件だと多くの場合、私見を求められますし、私自身もそのような場面に遭遇しますと個人的な「意見」は述べます。(強制はしませんし、法に違反するような場合は毅然とした対応をします)

結局のところ、説明をする商売の場合ですと、メリット・デメリットを強調するのはケース・バイ・ケースであり、説明や状況を理解し合えるような関係を構築しておくことのほうが重要だと思います。