経理の初心者は、経理関係の書籍を一冊は精読しておくと、業務がスムーズです。
引継ぎが不十分な会社が一定数ある
中小企業においては、経理や総務を十分に引き継いではくれない会社が一定数は存在します。
ひどいところだと、引継ぎが不十分なのに、分からなかったりすると、上司などから怒られたり。(今では少なくなっていると思いますが)
引継ぎが無くても、仕事は進めないといけませんので、仕事をしながら調べるとか、勉強するとかしなければいけません。「どんな仕事でも勉強はしなければなりませんが)
人には聞けない
中小企業における経理部門は、せいぜい専門の担当者が一人か二人いればいいところで、兼任で事務全てを担当していたりということもあります。
ですから、人に聞くということが、なかなかに難しいのが現状です。
社内がダメとなると、顧問税理士や顧問社労士に、その都度聞けばいいかといえば、これも難しいところで、大抵は契約外です。彼らは専門サービスを提供するわけで、社員の教育を業務としているわけではありませんので。
ですから、当選といえば当然なのですが、経理や総務などの仕事は自分で勉強し、覚えていくしかありません。
実務書を一冊は精読するとスムーズ
どんな仕事でも、最終的には「自分で」考え、学び、知識を蓄えていかなければなりません。
ただ、誰にでも初めてはあるので、そんな時に役立つのが「実務書」。
書店に行けば、経理や人事などに関する、初心者向けの書籍があるので、これを精読すると、予備知識があるので、実際の業務にあたる際にもスムーズです。
専門学校の実務講座も有効
書籍よりもハードルは上がりますが、さらに効果が高いと思われるのは、専門学校の実務講座です。
経理などの分野で言うと、T◯Cとか大◯とか、有名どころの専門学校は、経理や人事関係の資格講座を扱っているだけでなく、合格者向けの講座もあります。いわゆる実務講座です。
通信やwebも用意されている講座もあるので、こういった実務講座を受けて備えておく。資格の勉強と実務は、少しギャップがありそれを埋めるためのものです。
ですから、より現場に近い知識を身につけられます。
ただし、難点は「今すぐ」知識が必要というのには向かないです。資格試験ほど数年というガチンコではありませんが、それでも1ヶ月とかのイメージで少し時間はかかります。
「自分で」とりにいく
いずれにせよ、中小企業の経理担当者は、自分で知識をとりにいかないと、待っているだけでは、十分には業務はこなせないでしょう。
実務講座や書籍など、何かしらで予備知識を入れておけばスムーズにはなります。
どんな物事でもそうですが、「知っている」「やったことがある」「考えたことがある」のと「知らない」「やったことがない」「考えてない」とは天と地ほど違いがあるのです。
そして、それが「使える」社員とそうでない社員に分かれていくのです。