税理士事務所の仕事を効率的にこなす方法

税理士事務所の仕事は一年単位で回っていますから、一年・一月・一日でどう動いているのかを把握することで、予定を前倒しで立てたりすることが可能になり、効率的に仕事をこなすことができます。

標準的な仕事は

税理士事務所(会計事務所と呼ばれたりもしますが実態は同じです。ちなみに税理士法人も実態は税理士事務所と変わりません)の仕事は一年のスパンで行われます。

ですから、一年のこの時期にはこういった仕事をするという一定のルーチンが決まった仕事といえます。

ざっくりといえば、12月〜3月ごろまでの冬の時期が繁忙期と呼ばれる時期にあたります。

それ以外の時期は比較的、落ち着いているのですが、事務所によってはクライアントの決算が重なって、特定の月が忙しいというところもあるようです。

税務カレンダーというものもありますから、初めての人はそういったモノを見て予習しておくと良いです。

※これはどんな仕事や勉強についても言えることですが、事前のスケジュール把握をしている場合とそうでなく行き当たりばったりでやる場合どちらがやりやすいか、ということでもあります。

ひと月の中にもヤマがある

一ヶ月のスパンでも、ヤマがあります。

税理士は、会社の決算に際して、決算の内容を取りまとめたうえで税務申告書を作成するのが最も大きな仕事です。

決算の期限は、ほとんどの会社が月末に設定していますから、必然的に月末に向かって忙しくなっていきます。

月末の少し前にピークが来るような状況とら考えると分かりやすいでしょう。

そして、一人の担当者はクライアントを複数担当しますから、決算にあたらないクライアントについては、月末以外に打ち合わせなどを行います。

一月のどこにどの仕事を組み込んでいくのかも、複数のタスクをこなす必要が有る税理士には必須の能力です。

ただし、予定はキツすぎず緩すぎずで考えないと、相手のあることなので、予定の修正は必要になります。

1日の中では

一般的に、一人の税理士ないし担当者が関与できるクライアントの数は多くて20社くらいです。
これらのクライアントを毎月ないし数ヶ月に一回訪問して、月次試算表を作りながら状況を把握したり、決算に向けての打ち合わせをしたり。(直接会うかどうかは議論の余地のあるところですが、標準的な業務ということで…)

外出の予定を朝にするのか、昼からにするのかはクライアントの都合や担当者の他の仕事との兼ね合いになります。

たとえば、午前は決算などの作業を行い、昼からは別のクライアントとの打ち合わせに出かける。夕方に戻って、打ち合わせ内容などを軽くまとめて、翌日の準備をする…みたいなのが一般的な1日のサイクルでしょうか。

訪問するクライアントが多ければ、午前に出かけて、午後も別のクライアントを訪問するということもあります。(個人的には、落ち着いて話したいのと、予定が押すこともあるので、午前と午後に訪問の予定を入れるというのはよっぽどのことがない限りしません。そうなると、クライアントの数をある程度絞る必要があるのですが)

できる担当者とは

税理士事務所の多くは、零細事務所ですから、一つのクライアントを複数の担当者で見るということは稀で、大抵は一つのクライアントを一人の担当者が責任をもってみます。

そして、だいたい10から20程度のクライアントを担当しますので、スケジュールを把握したうえで、どこで何するのかをキチンと管理しないと、業務がこなせなくなってしまいます。

また、クライアントからの臨時の相談もありますから、いつもスケジュールが厳しいという状況だと対処できませんから、余裕を持っておかなければなりません。

できる担当者は、その辺りの管理がとても上手で、ダメなのは下手です。まあ、私はそもそもそんなにクライアント数がいませんから余裕ですけど(泣)