ざっくり貸借対照表を分析する方法として、「6:4の法則」というものがあるそうです。チョット調べてみると面白かったのでご紹介します。
この「6:4の法則」によれば、まずまず理想的とされる貸借対照表は次のような比率になるそうです。
流動資産:流動資産=6:4
流動負債:固定負債+純資産=4:6
固定負債:純資産=4:6
これらを分析してみますと、
まず流動比率(短期的な支払能力を見る指標)ですが、
流動比率=流動資産÷流動負債→6÷4=150%
流動比率は理想は200%といわれますが、中小企業が現実的に目指すべきは140〜150%とされますので、悪くない数字です。(もちろん、資産性のあやしい科目が無いのが前提ですが)
つぎに固定長期適合率(固定資産がどの程度自己資本と長期の借入で賄われているかを見る指標)です。
固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)→4÷6≒66%
固定長期適合率は100%を下回ると良いとされますので、これも悪くありません。
自己資本比率はどうでしょう?
自己資本比率=自己資本÷総資産→3.6÷10=36%
自己資本比率は40%あたりから優良とされますので、これもまずまず悪くない数字でしょう。
業種・業態によっても目安となる数値は違ってきますので一概には言えませんが、ざっくりと貸借対照表を分析するには便利ではないでしょうか。