自分の会社の経理書類の出来がどの程度なのかは、すぐにはわかりませんが、初心者でも何となく分かる方法があります。
自社の経理書類がどの程度のレベルなのか?
経理書類のレベルが高いのか低いのか、あまり気にしないのが普通です。
しかしレベルを高くすれば、様々な経営分析などにも活用できまし、税務調査の際のリスクも減り、借入でも受けが良い、M&A(会社の買収、売却など)でも有利です。
専門知識がなくても、なんとなくでいいから確かめる方法はいくつかあります。
最も簡単な方法として、総勘定元帳を確認してみましょう。
総勘定元帳とは
総勘定元帳とは、会社の1事業年度におけるすべての取引を勘定科目別に並べた書類です。
簡単に言えば、取引の種類ごとにまとめた書類ってことですね。
余談ですが、総勘定元帳を自由に見れるようになれば、相当程度経理レベルが高いと言えます。
この総勘定元帳は、どの会社も備えなければならないので、どこの会社にも必ずあります。(進んだ会社などでは、紙媒体でなくデータの場合もあります)
税理士業界では「元帳」(もとちょう)と言ったりするものです。
元帳の摘要を確認
元帳には、一定の種類ごとに取引がまとめられています。
このときに、お金がいくら出ていって入ってきてということだけでは取引内容がわからないので、摘要という、短い説明文が入っています。
この摘要を見て、取引内容が類推できれば、レベルの高い経理書類。
取引内容が具体的にはよくわからない、ということであればフツーの経理書類といえます。
取引内容が分かるということは、書類を見る方からすれば状況を思い浮かべやすいので、税務調査であれ、借入であれ、ウケが良いのは間違いない。
もちろん、明らかに内容がわかる取引であれば摘要はいらないので、すべての取引に当てはまるわけではありませんが、専門知識なしに確かめる方法としてはいいのではないでしょうか。