回収できない売掛金を処理して節税

 事業を続けていると、回収見込みのない売掛金などが発生します。そのまま放っておいても回収できないのだったら、貸倒処理して節税に使ってしまいましょう。

回収できない売掛金を経費にする

 回収できない売掛金があれば、そのまま放っておいても何にもなりません。貸倒処理して、貸倒損失という費用を計上しましょう。費用が計上されれば、その分だけ利益が減りますので、利益に対して課税される法人税が減ります。

 

 まずは、売掛金の台帳をしっかり見て、回収見込みがあるのかないのかを確認してみましょう。

 

貸倒処理するには条件が

 回収できない売掛金を経費にするには、いくつかの条件があります。簡単にいうと次の通りです。

 

①会社更生法などの法律によって切り捨てられた

②債務超過が相当期間継続している債務者に対して書面により債務免除した

 

 などです。①は法律で決定されているのでわかりやすいです。②は相当期間がどのくらいなんだという問題があります。一般的には、3〜5年といわれていますが、明確な基準はないので、実質で判断する事になります。

 

 「書面により免除」の書面ですが、一般的には「内容証明郵便」を使います。いつ、いくらを免除したのかが明確になりますので、税務調査の際にも証拠として十分です。

 

貸倒損失はお金が出て行かない

 この節税策のいい点は、お金が出て行かない事です。ものを買ったりして節税する場合、節税できる金額よりも出て行くお金が大きいので、資金繰りを圧迫する事がよくあります。

 

 貸倒損失の場合、回収できなかった売掛金を損失にしているだけなので、お金が出て行きません。資金繰りが悪化する事なく、節税できる有効な対策ですので、売掛金の多い会社は是非検討してみてください。