固定資産税は、市町村が税額を計算して通知してきます。納税者はその税額を納めますが、その税額が適正かどうかどのように判断するのでしょうか?
固定資産税は市町村が税額を計算して通知してきます。納税者はその税額を納めますが、その税額が適正かどうかどのように判断するのでしょうか?
固定資産税は、固定資産税評価額と呼ばれる値段をベースに算定しています。
(参考)土地の値段は一物四価
そうすると、固定資産税評価額が適正なのかどうかが気になるところです。
固定資産税評価額は、市町村から送ってくる納税通知書・課税明細書に記載されています。が、自分が所有している土地・家屋に関わる評価額だけしか記載されていません。
ひょっとしたら、自分の土地のすぐ隣の土地の評価額はもっと安いかもしれません。(普通、そんなことはないですが…)
そこで、「縦覧(じゅうらん)制度」というものがあります。
簡単に言えば、その市町村内の土地や家屋の評価額を見ることが出来る制度です。隣の土地が、自分の持っている土地と比べて安いのか高いのか、といったことを調べることが出来ます。
土地の価額は土地価格縦覧帳簿に、家屋の価額は家屋価格縦覧帳簿に記載されています。市町村内に土地を所有している人は、土地価格縦覧帳簿のみを、家屋のみを所有している人は家屋価格縦覧帳簿のみを縦覧できます。
土地も家屋も両方所有(市町村内に)していれば、土地価格縦覧帳簿も家屋価格縦覧帳簿、両方縦覧することが出来ます。
この制度を使えば、自分の土地の隣の土地が安いかどうかチェックできるというわけです。
ただ、守秘義務等の関係もありますので、固定資産の所在は地番で管理されており、所有者の名前も記載されていません。不正利用は出来ないようになってます。
あまり使う機会はない制度ですが、知っておけばもしもの時の役に立つかもしれません。(縦覧期間はだいたい、毎年4月頃の1ヶ月間前後が多いです。手数料は無料です。詳細は市町村ごとに異なりますので、お住まいの市町村のホームページをチェックしてみてください)