中小企業の交際費の支出額はどのくらいでしょうか?国税庁から会社標本調査というものが公表されていますので、参考にしてみましょう。
平均は約93万円
先ほどの会社標本調査(平成23年分)によると、中小企業の交際費の平均は93万円だそうです。
この標本では、中小企業=資本金1億円以下の会社としていますが、実際のデータでは資本金の金額ごとに詳細を確認できます。
ちなみに、黒字の法人では交際費が159万円なのに対して、赤字の法人では66万円、全体で93万円です。
売上10万円当たりの交際費等は226円
このデータの面白いところは、概要のところに営業収入金額(≒売上)10万円当たりの交際費等が226円と開示されているところです。
簡便的に、自社の売上高からみた交際費が多いのか少ないのか判断できるわけです。
10万円の売上を作るのに、許される交際費等は226円…少なっ(笑)
しかしながら、資本金1000万円以下の法人では、売り上げ10万円当たりの交際費等は563円と高くなっています。
売上が5000万円くらいだとすると、年間の交際費は30万円弱。ひと月当たりに直すと、23,000円くらい。そんなもんですかね…
大きな会社になればなるほど、資金的に余裕が出てくるので交際費を使わなくても、広告宣伝費を使えばよいのですが、小さな会社は交際費に頼らざるを得ませんので、会社規模が小さいほど交際費がかかるのは仕方ないのかもしれません。
税務上の交際費
税金を計算するうえでの交際費と、会計等での交際費は範囲が違う場合があります。税理士が関与している場合には、交際費をきちんと確認しているはずなので問題ないと思いますが、税理士が関与していない場合には、数値が少しずれてしまいますので、それを踏まえてデータをみる必要があります。
中小企業の場合には、業種・業態等によって数値にバラツキが出やすいです。大まかな参考としていただければ幸いです。