プロ野球の年間シートで福利厚生

 従業員の福利厚生の一環として、プロ野球などの年間シートを確保している会社もあります。福利厚生の条件を満たせば、福利厚生費として費用に出来ます。

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福利厚生費にするために

 福利厚生費にするためには、「全ての従業員が公平に使用できる」「社会通念上、相当の金額まで」の条件を満たすことが必要です。これらの要件を満たせば、福利厚生費として経費にしても問題ないと考えられます。

 

 裏を返せば、「特定の従業員や役員のみが利用」したり、「社会通念上、相当な金額を超える」場合には、福利厚生費と認められませんので注意が必要です。

 

 また、社外の者と観戦に行った場合には福利厚生費とはならず「接待交際費」に該当すると考えられますので、処理が面倒です。

 

全ての従業員が公平に使用できる・社会通念上、相当な金額

 特定の従業員や役員ばかりが利用しているといった状況は好ましくありません。全ての従業員が利用できるように、工夫することが必要です。利用実態が把握できるような仕組みづくりも必要でしょう。

 

 プロ野球の年間シートなどは高額ですが、1試合当たりに換算すれば数千円です。「万」という金額は聞こえてこないのではないでしょうか?そうすると、金額の要件はあまり問題になりません。

 

いつの経費?

 いつの期の経費になるのかは難しいところですが、開幕から効果が発生していると考えれば、開幕日を含む期間の経費です。年によって、3月末に開幕したり、4月に入ってからだったりとマチマチなので面倒くさいです。