お金を借りると返さなければいけません。返す際に、返済額の内訳は元本部分と利息部分に分かれます。このうち、経費となるのは利息部分のみです。
借入金の返済
借入金を返済するときには、元本と利息の合計額を支払います。会計的な取り扱いで言えば、元本部分は「負債の減少」、利息部分は「費用の支払」となります。
元本の支払は、「(お金等を支払わなければならない)義務を果たした」ということになりますので、経費とはなりません。借りたものを返すのは当然なので、借金を返しただけでは経費にならないってことですね。
一方、利息部分は資金調達のために必要なものを支払ったので、経費となります。事業を行っていく上で、資金の調達は必要だと考えてるってことですね。
利益は出ているのにお金がないのは…
お金が出て行くのは、返済額全額になりますのが、経費になるのは利息部分のみです。「借入金がたくさんあって、お金はたくさん出て行くけど、経費は思ったほど無い」のは、借入金の元本部分がお金は出て行くけれど、経費にはなっていないからです。
借入金だけが原因ではありませんが、お金が出て行っても経費にならない支出が増えれば増えるほど、お金のやりくりと会計・税務上の利益はズレてきます。
お金が出て行くけど、経費にならないもの
借入金の返済の元本部分等のように、お金が出て行くけど経費にならないものはいくつかあります。全部覚えようとするとキリがありませんので、まずは「借入金の元本」を覚えておくと、資金繰りを考える際に役立ちます。
(参考)