個人事業では、個人のお金と事業に関わるお金を分けなければ行けません。個人のお金を事業に使ったら「事業主借」という科目で処理します。
個人事業ではプライベートは分ける
個人事業主の場合、プライベートと事業を分けなければなりません。プライベートな支出については、「事業主貸」で処理をします。
逆に、個人のお金を事業に流用した場合にも、事業にかかる収入ではありませんので区別しておかなければなりません。
この場合、「事業主借」という科目で、プライベートなお金を事業に回したとして処理をします。個人(プライベート)からカネを借りたという意味です。
個人事業では給料が無いので
個人事業では、事業主への給料の支払がありません。ですから、事業主個人のお金と事業に関わるお金がごっちゃになってしまいます。
プライベートな部分と事業に関わる部分がごっちゃになってしまうと、正しい利益が分からなくなったり、正しい税金が計算出来なくなったりと問題が起こります。
そこで、事業と個人のお金のやり取りを区別するために事業から個人へのお金のやり取りを「事業主貸」、個人から事業へのお金のやり取りを「事業主借」という科目で区別することとしています。
事業主貸と事業主借は、個人事業独特の科目です。
預金利息など
個人から事業にお金を流用した場合には「事業主借」で処理します。それ以外には、預金利息等を受けた場合、個人事業では「事業主借」で処理します。
預金利息は利子所得なので税金がかかることはかかるのですが、事業に関わるものではありませんので、事業とは区別しなければなりません。(法人の場合には、所得の区別がありませんので受取利息とします)
この辺りは、所得税の仕組みが分かっていないと理解しづらい部分ですので、機械的に覚えておいたほうが楽かもしれません。