知識の値段決めは難しい

 先日、クライアントではない人から帳簿のチェックをして欲しいという頼みがありました。もちろん、そんなことは出来ませんが…

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 先日、チョットした用事で訪問した先で帳簿のチェック等を依頼されました。依頼といっても軽いお願いみたいな感じなんですが、帳簿が合っているかどうかだけでもいいのでチェックして欲しいとのことでした。

 

 結論から言うと、丁重にお断りしました。おそらく、先方としては「大したことじゃないから、ケチケチすんな」って思ってるかも知れません(笑)

 

 まあ、事業の規模からしてそこまで大した時間がかかるわけでもないのですが、時間や手間の問題ではなく(もちろんそれらも無いことは無いですが)、無料で出来ることの限界があります。

 

 この商売、正式に依頼をいただいて契約いただいてるクライアントさんから報酬をいただいて成り立ってます。もし、帳簿のチェック等をただでやってあげるとなると、正式に報酬をいただいてる方に申し訳がありません。

 

 もっと言えば、正式に報酬をいただいてる方からタダでやっている人に対して利益移転が起こってしまいます。

 

 もちろん、全てが金というわけでなく場合によっては、採算度外視で相談に乗らせてもらうこともありますが…

 

 この場合ですと、単発のセカンドオピニオン業務としてご相談に乗らせていただくことは出来ますが、先方はそういった希望ではないようでした。

 

 その辺り(無料サービスをどこまでするか)がとても難しいところです。自分の中では、一定の線引きは出来ているつもりなんですが、これを他の方にお伝えするのは難しいです。

 

 商売をするうえで値段を決めるのは難しいですが、無形の知識に値段をつけるのはもっとむずかしい、と。

 

 要するに、知識に値段を付けるのはとても難しいなと実感したというお話でした。