従業員は永遠に社長の気持ちがわからない

従業員と社長がわかり合うのは難しいです。

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従業員と社長の考え方は全く違う

従業員と社長は考え方が全く異なります。よく言われるのは給料に対する考え方でしょう。従業員は手取り金額ベースで考えますが、社長は支払金額ベースで考えます。

手取り金額は額面から、所得税や社会保険料を差引いた後の金額。

支払金額は額面に加えて、社会保険料の会社負担分を加味した金額。

状況によって多少は異なりますが、手取り金額は額面の8割くらいで、支払金額は額面の1.4倍くらい。(数字はザックリです。)

従業員からすれば「これだけ」しか貰っていないと感じるでしょうし、 社長からすれば「こんなに」払っていると感じることでしょう。そうすると、業務に対して求められる水準や考え方が異なるのも当然でしょう。

もっと端的に言えば、従業員にとって給料日は「給料がもらえる日」。社長からすれば、給料日は「給料を支払わなければならない日」。当たり前といえば当たり前ですが、経営者からすれば非常に厳しい現実でもあります。

給料だけではなく

給料だけでなく、従業員の多くは仕事をしたから給料がもらえると考えます。しかし、社長は仕事をしたから給料がもらえるのでなく利益を生み出したから給料がもらえると考えます。

仕事をこなすと考えるか、利益を生み出すと考えるかで、 物事のアプローチの仕方も変わるでしょう。

結局割り切るしか無い

物事全てにおいて、従業員と社長は考え方が異なります。立場が違えば考え方が異なるのは当然で、どちらが偉くてという話でもありません。

だから、経営者は従業員をそういったものだと割り切ることも必要です。 

経営者の方々が、「従業員は俺の気持ちをわかってくれない」 みたいなことを言われますが、そりゃそうでしょうと。

そういったわけで、創業時の従業員は将来の幹部になりえないというような話もありますが、従業員と社長は気持ちを共有できないので当然といえば当然かと。

だったら、最初から無駄なことは考えず、従業員は社長の気持ちをわからないと割り切っておいたほうが無駄がないですね。