個人事業を開業するにあたって、業態によっては自宅開業できるものもあります。自宅開業のメリットとデメリットを検討してみます。
飲食店や小売店等のように店舗が必要な場合には無理ですが、SOHO的なビジネスモデルの場合、自宅で開業することも可能です。
自宅で開業すべきか、オフィスを借りるべきか、迷う所でありますので検討してみます。
自宅開業のメリット
・事務所賃貸にかかるコストを抑えることが出来る
おそらく、自宅開業の一番の理由はコストでしょう。自宅の場合だと家賃負担を抑えることが出来ますが、オフィスを借りるとなるとコストがかかります。
・移動に伴う時間及びコストの節減
自宅が事務所、仕事場になるので通勤時間がなくなります。通勤に片道1時間かけていたのであれば一日で2時間、1ヶ月で40時間は節約になります。
また、通勤交通費も減らすことが出来ます。
・いつでも仕事ができる
思い立ったら、いつでも仕事ができます。
自宅開業のデメリット
・人を呼びにくい
自宅だと人を呼びにくいです。個人事業を始めるとお客さんだけでなく、本当に色々な人の出入りがあります。
自分から出向けばいいではないかという考え方もありますが、そうとばかりできない場合もあります。
「個人事業=人と会うことが仕事」といった側面もありますので、人会いづらいというのは何とかした方がいいでしょうね。
・人を雇うのが難しい
上記と同じような理由なのですが、生活スペースと仕事場が同じだと人を雇いにくいです。これは実際によく聞く話なので間違いないでしょう。
私が就職活動をしていたとしたら、自宅事務所のトコロは選びづらいと思います。いろいろと気を遣いますしね。
初期から人を雇う予定ならば、自宅開業は避けた方が無難でしょう。
・公私の切り替えがしづらい
生活空間と仕事場が近いと公私の切り替えがつけづらいです。
気持ちの問題でもありますが、場所が変わると気持ちも切り替わるってことはありますので公私のけじめをつけにくい方は要注意ですね。
・アドレスによる信用
自宅事務所の場合、アドレスによる信用力が乏しいです。
名刺等を配る際に、メールアドレスのドメイン部分がプロバイダーのものだったら、しょぼく見えるのと同じ理屈です。
信用力の乏しい個人事業なのだから、アドレスはしっかりしておいた方がいいのではと思います。
以上、簡単にメリットとデメリットをまとめてみました。
コスト的に余裕がある、人を雇う予定がある、等の場合には事務所を借りた方が良いでしょうね。逆に、そういった条件が揃わなければ無理して事務所を借りる必要も無いかと。
自分の事業計画にあった身の丈にあわせた事務所でイイんじゃないでしょうかね。