相続税と贈与税、どちらもただでモノを貰った際にかかる税金ですがどちらが高いのでしょうか。
高いのは贈与税
相続税と贈与税では贈与税の方が高いです。それもべらぼうに！
そもそも、相続税は人が死んだときに持っている財産に対してかかります。死んだときに持っている財産にかかるから、死ぬ前に渡してしまえば相続税はかからないことになります。
だから、相続税がかかりそうだったら死ぬ前に財産を渡してしまえば良いわけです。
死ぬ前に財産を子供等に渡すことを「生前贈与」といいます。相続税対策として生前贈与は有効です。
相続税を補完するため
死ぬ前に財産を渡してしまえば、相続税がかからないのだったら国としてはとても困ります。税金が入ってきませんから。
そこで、生前に財産を渡す＝贈与をすれば、相続税よりも非常に高率な税金すなわち贈与税がかかります。
贈与税は本来、相続税を補完する目的で設けられたものなのです。
贈与税は相続税より高いので…
前述しました通り、贈与税は相続税よりも極めて高いです。
それは、生前に財産を贈与することにより相続税の負担を軽減することを防ぐためです。
ただ、贈与をうまくやれば相続対策としてはとても有効です。反面、下手な贈与をすれば後々に大きく響いてきます。
贈与税が相続税よりも高いことを理解しつつ、様々な優遇規定や生活設計と絡めて税金をウマくコントロールして財産を残していく方法を考えることが大切になります。