クレジットカード活用及び仕訳

小口現金の管理がめんどくさい場合、クレジットカードを活用します。

手もとの現金(小口現金など)の管理は面倒くさいです。手もとの現金の管理を減らすにはクレジットカードを活用すると便利です。

 

クレジットカードのメリットは、カード会社から利用明細が送られてくるので取引の把握がしやすいことです。

 

ただし、セキュリティ面での不安がある場合には役員以上など限られた人が利用するにとどめた方が良い場合もあります。

 

小規模な事業者でもクレジットカードを利用することは多いです。個人事業者の場合には、クレジットカードでの買い物の中でプライベートなものと事業に関わるものが混在していることも多いです。

 

可能であれば、プライベート用のカードと事業用のカードは分けておいた方が良いのですが、難しければ一緒に管理する他ありません。(カード以外の預金通帳などにも言えることですが、なるべくプライベートと事業用は分けて管理した方が良いです)

 

クレジットカードの会計処理は通帳から引き落とされたときにするのが一般的です。

 

厳密に言えば、クレジットカードを使用した段階で費用は発生しているのですが、簡便的に通帳から引き落とされたときに会計処理(会計ソフトに入力)します。

 

要するに、クレジットカードを会計ソフトに入力する時は「カード使用時の日時」ではなく「通帳から引き落とされた日時」で入力するということです。

 

クレジットカードの入力は「複合仕訳」(3つ以上の科目を使用する仕訳)という特殊なパターンになることが多いです。弥生会計などでは「振替伝票」入力をします。

 

「振替伝票」から

通信費  ◯◯◯ / 普通預金 ◯◯◯

消耗品費 ◯◯◯ /

旅費交通費 〇〇 /

事業主貸 ◯◯◯ /

 

といった感じで入力します。(先ほどの、個人事業主でプライベートな買い物も同じカードでしている場合には、プライベートな支出部分は「事業主貸」で処理します)

 

弥生会計などでは振替伝票入力をする際に借方(左側の金額)の合計と貸方(右側の金額)の合計が一致しないと入力が終了しません。振替伝票入力の際は注意しましょう。

 

クレジットカードは先述の通り、支払時に入力をすれば良いのですが、決算時には未払い処理をすることになります。決算時に、クレジットカードの利用明細を見て決算までに使用している部分は忘れずに未払い処理するようにしましょう。

 

たくさんのカード会社のクレジットカードを利用していると、会計処理や管理が大変なので事業用に使うものは1個くらいに絞っておく方が処理や管理の面からは効率的です。

 

あと、非常に大事なことですが、クレジットカードの利用をする場合にはカードの利用明細だけでなくカード利用時に貰った領収書も保管しておきましょう。(税務調査などのためです)