経理業務の中心となるのが帳簿付けです。
必ず帳簿はつけねばならぬ
会社を始めると必ずしなければならないことはいくつかあります。人のこと、カネのこと、売上や仕入のことetc
金回りのことで一番気をつけなければならないのは資金繰りです。会社はお金がなくなると潰れますので、お金の調達は常に考えなければなりません。
資金繰りとは、お金をどのように調達してどのように支払うかという一連の作業です。資金繰りを考えるためには、入ってくるお金と出ていくお金を記録しておかかなればなりません。
お金が動く活動のことを取引といいますが、取引が生じたら記録を残しておかないと、どのくらい儲かっているのか損しているのかが分かりませんし、儲けやお金の動きがわからないと税金の計算もできません。(税金の計算ができない場合、本来よりも多くの税金を支払わなければならなくなることがあります)
取引の記録をすることを「帳簿付け」といっています。
可能な限り自分でつけた方がいいが…
現在の経理の現場ではほぼパソコン会計です。したがって、鉛筆とノートで記録をつけるというようなことは殆どありません。
パソコンに専用のソフトをインストールして、専用のソフトに取引を記録していくのです。めんどくさければ、ウチの事務所でも代行しています。ただ、自分でやったほうがお金の流れがわかりますし、経営が成功するかどうかは社長自身がお金の流れを理解できているかどうかにつきます。
考えてみて下さい。自分の会社のお金の流れが理解できていない社長に、金融機関はお金を貸すでしょうか?あるいは、自分の会社の状況は良いのか悪いのかなんとくしかわかっていなくて、大きな取引を始めることができるでしょうか?社員にお金を払えるかどうか分からなくて、人を雇えるでしょうか?
このあたりは、税理士や会計事務所の方針にもよりますが、ウチの場合は、帳簿付けを代行する場合には、こういった内容が理解できるように説明しています。説明はいらないって人もいますけどね。
帳簿つけないとどうなる?
帳簿をつけない場合のペナルティーとしては、税金などのコストが極めて高く付きます。バレなければ良いと考えるかもしれませんが、世の中良く出来ているもので、何かしらのきっかけでバレてしまうものです。真面目に税金は払わなければなりません。
また、経理上いい加減な会社の場合には資金繰りで必ず苦労します。先程の例でも述べましたが、経理がいい加減→貸したカネが返ってくるかどうか不透明、な会社にカネを貸そうという物好きはいないでしょう。
新たな取引先と、取引を始める場合などに試算表(あるいは決算書)という書類を求められることがあります。これらは、日々の取引の記録を集計して、会社の状況を集約した書類です。帳簿をつけていないと、そのようなビジネスチャンスを逃します。
簡単にいえば、いい加減な会社はすぐに分かるし、長持ちしないから、帳簿つけましょう。ということです。