「会社」のお金と「個人」のお金は分ける

事業を始めると注意しなければならないのが、会社のお金とプライベートのお金をきっちり特別しなければなりません。

さくら

会社との取引は問題が生じやすい

たとえば、支払いのためにとってあった会社のお金を自分の遊興費に使った場合、使い込みです。そこまで大事(おおごと)でなくても、税金の計算を考える上で注意をしなければならないのが特に、会社と役員(社長)との取引です。

会社が役員などにお金を貸した場合には、利息を取らないといけません。

「会社は利益を求めるために活動しているので、利益にならない取引をしないはずがない」 という考えのもと、利息を取っていないと税金を考える上で面倒くさい問題(最悪、追加で税金を支払ったり…)がたくさん出てきます。

ようするに、会社と個人をしっかりと分けて、その間で取引をするときは注意しとかないと問題が生じやすいということです。

 

 経営をするということは不自由になるということ

会社と個人をしっかりと分けるためには、個人(従業員だけでなく役員も含む)を縛るルール作りをしなければなりません。

そこまでオーバーに考えなくても…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

人と人が集まると考え方や置かれた状況が違うので行動が異なってきます。 それぞれが思い思いの行動を取ると組織として機能しません。組織として機能するためには、ルール作りが必要なわけです。

仮にひとりで運営している会社であっても、会社と社長は別人格ですので、やはりルール作りが必要です。会社のルールには、会社に携わるすべての人が縛られるわけですから、社長とて例外でなく(むしろ社長が規範を示さなければなりませんが)、ルールに縛られるということは不自由な思いもするということになります。

ルール作りの第一歩はお金を分けること

ルールに縛られるのは大変なことのように見えますが、自分を守ることにもつながります。

社長が、会社のお金と個人のお金をぐちゃぐちゃに取り扱っている会社(ルールがうまく作れていない会社)は、何かにつけて杜撰(ずさん)です。決算書や総勘定元帳を見れば、どの程度しっかりした会社なのかはわかります。

杜撰だとカネもたまりませんし、金融機関からもお金が借りにくいです。税務調査などでもいろいろと指摘を受けることでしょう。