税理士事務所への就職転職の時期

税理士事務所への就職転職の時期は税理士試験と密接な関わりがあります。

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税理士試験の就職転職の時期は

良いか悪いかは別にして、税理士は12月頃から翌年の5月くらいまでが忙しく、夏頃は比較的余裕がある傾向にあります。(税理士さんの方針によるのですが、業務の分散を図っている税理士さんもいれば、あえて繁忙期と閑散期を作っている税理士もいますし、ずっと忙しい税理士もいます(笑)。ですから、大きな傾向として、です)

夏に余裕があるので、税理士になるための試験である税理士試験は8月上旬に実施されます。

で、試験が一段落すると就職転職のシーズンとなり人が移動します。

税理士試験の結果は、12月中旬に発表されます。 試験の結果を受けて、進路を考える人が多いので、試験結果発表後の12月から1月ごろにもう一度就職転職のシーズンが到来します。

したがって、税理士業界への就職転職は年に2回機会があり、夏と冬ということになります。

夏と冬のそれぞれのメリット等

夏に就職転職する場合、事務所の閑散期に当たることが多いので、転職の場合には勤めていた事務所をやめやすかったり、 新しく勤める事務所も余裕があるので、腰を据えて仕事に取り組みやすい傾向があります。(事務所によるので、年中忙しいというところは例外ですが)

反面、試験前後に 就職転職に動かなければならなくなり試験勉強の追い込みをしているのに就転職活動しなければならないということもあります。

冬に就転職する場合には、 その逆になります。

勉強などの制約が比較的緩い一方で、税理士事務所の冬の繁忙期にぶつかるので、新しい事務所に勤めてすぐに引継もそこそこにバタバタと業務に追われることになります。

未経験者は夏、経験者はどちらでも

以上を鑑みれば、未経験者は夏に就転職の活動をした方がいいでしょう。(もちろん、様々な制約があるはずですから、あくまでもあらゆる条件が許せばということですが) はじめての業界でいきなり繁忙期だと肉体的にも精神的にも大変でしょうから。

落ち着いて業務に望める夏であれば、精神的には大変でも、業務そのものには落ち着いて取り組めるはずです。

経験者であれば 夏でも冬でもどちらでも問題ないでしょう。

夏や冬が多くの人が動く時期ですが、それ以外でも人を募集していることはあります。年がら年中、人を募集しているところはブラックな可能性があるかもですが、そうでなければ、検討してみてもいいかもしれません。時期を外せば、ライバルが少ないですからね。