経理処理を行う際に摘要欄に記載する内容は、取引内容を詳細に伝えるためのものですが、消費税の区別を行うためという性格もあります。
消費税のため
消費税は、経理業務に長けた人でも間違えやすい税目です。
課税・非課税・不課税と取引ごとに消費税の課税区分をしっかりと区別しなければ正しい消費税が計算できません。(簡易課税を除く)
ですから、税理士が帳簿などを確認する際には最も気を使って確認をするのですが、その際に目安となるのが摘要です。
摘要に取引の内容を類推できる、消費税の課税区分が類推できるように摘要を入力するというのが、摘要入力のチョット上級な取扱です。
とはいえ消費税の勉強をするのは大変なので…
自分の商売の中で消費税がかからない取引などを注意して適用に入れておくことが重要です。
どの業種にも共通しそうなものとしては、ゴルフに行った場合の「ゴルフ利用税」とか、軽油を買った場合の「軽油引取税」。葬式関係では、「香典」など。また、海外にかかる取引についてなど。
税理士は、消費税が「かかる」「かからない」を、摘要を見て判断しているわけです。
その取引が何だったか分かるか?
経理初心者の人からすれば、消費税まで意識をして摘要を入力しなければいけないのか…、なんだか面倒くさいなぁ。というのが本音のところではないでしょうか。
なので、さきほどのような特に注意すべき取引を除いては、「その取引が何だったか?」が分かるようにしておけばよいのではないでしょうか。
文章を作る際などには5W1Hがありますが、 摘要でもそんな感じで、意識すればだいたいは通じます。