中小企業の賃金相場

 会社を経営していれば、あるいは会社に勤めていれば、自分の会社の賃金は世間より高いのか安いのかは気になるところです。大企業であれば、業種や職種・年齢などの別にデータがそこそこあるので、比較が出来るのでしょうが、中小企業の場合は比較すべきデータがあまり有りません。

 そこで、データを探していると、東京と産業労働局のデータを見つけましたので、これをもとに中小企業の賃金相場を見ていきたいと思います。

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 中小企業の場合、企業の規模や業種、職種などでも給与が異なりますので、モデル賃金自体がどこまで正確な実態を表しているのかは難しいところです。また、公的機関が集計するデータは、信用性が低いのではないかとの指摘もあります。しかし、中小企業のデータ自体があまり公表されていないので、あくまで参考として考える分には問題ないのではないかと思います。そのことを踏まえて、参考にしてみてください。

 

 上の表は、東京産業労働局が平成24年7月31日現在のデータとして集計したものです。モデル賃金とは、学校を卒業してすぐに入社した者が普通の能力と成績で勤続した場合に、当該企業の賃金規定及び昇給事情のもとで、通勤手当を除く所定時間内賃金の固定部分が、勤続年数に応じてどのように上昇するかを算出したものです。

 

 データを見てみると、年齢とともに給与が上昇していき、55歳頃にピークを迎えます。ピーク時の給与相場は、高校卒で413,337円、大学卒で460,733円となっています。いずれも、初任給の約2.3倍前後になっています。

 

 職業柄、色々な会社の賃金を見る機会がありますが、そこまで実態とかけ離れているような感じはありません。そこそこ、実態に近い数字になっているんではないでしょうかね。