意味があるとは全く思えない会議や訓示、何も知らない上司などへの根回しや説得、不必要と思われる資料作成など、起業すると無くなります。
なくなるもの①意味のない会議
会議が好きな人は少ないと思うのですが、なぜか役付きの人は会議をしたがります。
時間がないときに限って、会議の予定ばかり入って、しかも不毛な話し合いしかしないという…
勤め人だと、そういった経験が誰しもあるわけですが、役付きの人間の自己満足のための会議などは、その人が変わらない限り無くなりません。
起業すると、そもそも、会議で無駄に使っている時間がありませんので、会議の時間は大幅に減ります。
場合によっては、椅子に座っているだけで給料もらえるということが幸せだったんだなと、懐かしく感じることも。
なくなるもの②不要な資料作成
この資料なんのために作ってるんだろ…、これもよくある疑問です。
あまり重要と思えない資料を、時間をかけて作っていると、人生の無駄遣いみたいで虚しくなります。
起業すると、多くのことを自分でこなさなければなりません。考えることも多いです。
基本的に、自分で考えて決断すればいいわけですから、自分が必要と思う資料だけ作ればいいし、資料でなく頭の中でまとめても良いわけです。
必然的に、不要な資料を作成することも無くなります。
なくなるもの③上司への根回し
勤め人は一人で仕事をしているわけではないので、上司を説得したりということがあります。
上司が理解があったり、状況をよく把握していればいいのですが、そうでない場合、イロハのイから説明しなければならず心が乱れます。
スピードを要する決断の場合、「さっさとこうしたら良いのに…」と思ったりするわけですが、「社内に持ち帰って…」みたいなことも。
折衝というのは、ビジネスマンの必須スキルなので、仕方がないことですが、なるべくなら上司への折衝は少ないほうが良いに決まってます。
起業すれば、基本的に決断は自分で行いますから、会社内での相談はあっても「折衝」はなくなります。
なくなるもの④やる気を削ぐ同僚
人間誰しも、好き嫌いがあり、それは人間に対しても多かれ少なかれあるものです。
「あのひとチョット苦手だな…」とかあるわけですが、大人なのでグッと飲み込んで、「大人の」の付き合い方をしていきます。
大多数の人は、そのようにグッとこらえて人間関係を円滑に回していくのですが、グッと堪えられる許容範囲を超えてくるような人もいます。
ヤル気の無さを隠そうともしない同僚、自分さえ良ければいいが見えすぎてる先輩、仕事はできないけれどアピールだけは一人前の後輩…
起業すると、そういった人はいなくなります。(いたとしても、排除されます。)
人を雇うにしても、志の似たような人を雇うので、自分の価値観からあまりにも逸脱しすぎることはなくなります。
しなければならなくなること
会社に勤めているときは、他の誰かがやってくれていたことでも、自分で行わなければなりません。
今までやっていた、営業してモノを売ってとかだけではいけません。
代金の回収など、営業を通して見えていた業務だけでなく、実は見えていなかった業務がいろいろと出てきます。
多くは外部委託することも可能ですが、コアな部分は自分で考えたり、準備しなければなりません。
しなければならなくなること①税金関係の事務
事業の目的は利益を上げることですが、利益を上げるともれなく税金の支払い義務がついてきます。
会社勤めのときは、経理の人が税金関係の事務をこなしてくれていたのですが、起業したら自分で行わなければなりません。
経理の人を雇ったり、税理士に税務を委託することで負担を軽減することは可能ですが、
決算などに際しては、自身が主体となって行わなければならないことは残ります。
サラリーマンは先に税金が取られる。起業すると、あとから税金を支払う。のようなことをよく言われますが、税金をしっかり支払うためにはしっかりと税金関係の事務をしておかなければなりませんし、いい加減だと払いすぎてしまったりもあり得ます。(いい加減なので気づきませんが…)
しなければならなくなること②人に関する事務
自分ひとりだけの会社であっても、自分も会社に雇われている人ですから、人に関する事務がついて回ります。
社会保険、労働保険などの事務手続き、人を雇ったときの手続き、給料や賞与の計算…
難しいものではありませんが、細々とした事務が多く面倒です。
これも経理の人を雇ったり、外部委託できますが、給料や昇給を考えたり、賞与の金額を考えたり、人に関する規則を考えたりと、経営者として考えなければならないことは残ります。
しなければならなくなること③資金繰り
会社はお金がなくなると(お金が回らなくなると)つぶれてしまいます。
お金が足りなくなりそうになると、様々な手段でお金を工面しなければなりません。
会社のお金を工面することを「資金繰り」といいます。
会社勤めでは、資金繰りを考えることはありませんが、起業すると程度の差はあれ、資金繰りは常について回ります。
発送を逆転すると、資金繰りをキッチリしていれば、会社はつぶれないので、心配事も大きく減ります。
起業しても煩わしいことはあるが質が変わる
以上のように、起業すると会社の中の非効率さや不合理を感じていたことの多くはなくなります。
一方で、別の種類の煩わしさが生じます。
個人的には、会社の中で感じる非効率さや不合理は自分の力ではどうすることも出来ませんから、我慢するしかありません。
それに対して、起業してから生じる煩わしさというものは工夫や考え方次第で、減らすなどのコントロールがある程度は出来ます。
収入に関しては、会社にいるほうが良いのか起業したほうが良いのかは、その人次第(楽してお金を稼ぐことは出来ません)なので、どちらが良いのかはなんとも言えませんが、日頃から感じる非効率さや不合理・煩わしさなどに関しては、起業したほうが良いことは間違いなさそうです。