創業当初は助成金をアテにしてはいけない

会社を作ると、漏れ無く「創業融資」や「助成金」のDMなどが来ます。しかし、助成金はアテにしてはいけません。

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(参考)「助成金が必ず貰える」? | improve-tax(佐野税理士事務所・大阪)

以前の記事で、助成金について触れましたので参考になさって下さい。

会社の資金調達は…

会社の資金調達の方法は、
①株主が払込む →つまり、最初からあった元手(資本金) 以外には、

②自分で稼ぐ→日々の売上などのお金をストックしておく(ただし税金を考慮しなければいけませんので全ては使えません)

③金融機関等から借りる→もっともスタンダードな資金の調達方法です

④助成金などの返済不要のお金をもらう

といったあたりになります。 

税理士としては、どれもサポートの対象としていますが、 特に金融機関等からの借入をサポートすることが多いですし、一般的です。ただし、借入は「返済」しなければなりませんので、そのことを念頭に入れておく必要があります。

返済のいらないお金が助成金 

国などの政策に合致するお金の使い方をしますと、国などからご褒美にお金がもらえることがあります。いわゆる「助成金」です。

開業当初、よく創業時の借入(創業融資)や、この助成金のサポートをしますよ的なDMとか営業がありますが、甘い誘い文句に乗らないようにしましょう(笑)

もちろん、事業の計画などを綿密に建てた上で融資が必要ならばよいのでしょうが、助成金は注意が必要です。

助成金が必ず貰えるような論調もありますが、貰えないものも多くありますし、後払いです。

助成金はうまくハマったときに活用するスタンスで

以前の記事にも書いたとおりですが、助成金には大きく2つの種類があって…

1つが経産省系の助成金。イメージとしては、イノベーションとかをするとそのご褒美に貰えます。ただし、要件が厳しく申請のハードルも高いです。

もう1つが厚労省系の助成金。これは、従業員などの働く環境を整備するとかキャリアアップさせるとかといった主には人への投資に対するご褒美です。

いずれにせよ、創業当初は助成金を積極的に狙いに行くというよりは、本業の安定を図るのが必須ですから、優先順位は落ちます。

規模がある程度出てきたときに、考えるべきでしょう。

創業当初は、融資をうまく活用しつつ事業の拡大安定を図り、ある程度の規模感が出てきた中で必要となる投資に助成金などがハマれば狙う。助成金をアテにした開業というのはよろしくないでしょう。