社長が「気分で」仕事をする

「気分で」仕事をする人がいますが、周りは迷惑です(笑)

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気分で仕事をする人

気分で仕事をする人は、機嫌のいいときはいいのだけれど、機嫌が悪いと「負のオーラ」を撒き散らしていて、どんよりした雰囲気に会社全体が覆われてしまいます。

人間ですから気分の浮き沈みはあるし、多少は顔に出ても仕方ないとも思いますが、あまりにも極端だと周りが迷惑です。

一旦、不機嫌のスイッチが入ると手に負えないし、どこにそのスイッチが有るのか(本人さえも)分からないので、まるで腫れ物を触るかのようにその人に対応する。

ここまで言うと、悪いところばかりでいいところがないじゃないかと思いますが、

気分が乗ったときの仕事の集中力や周囲を巻き込む力がすごいので、こういった人は経済的には成功を収める人もいます。いわゆる叩き上げのワンマン社長タイプですね。

(もちろん、会社を大きくする段階ではワンマンなのは悪いことではないのですが、一定の規模以上に大きくなると、問題でしょう。会社が小さなときは、会社はオーナー社長のものでもいいのですが、一定の規模以上になれば、社長だけのものではないのです)

気分で仕事する社長がいると

気分で仕事する人が、その集中力や周囲を巻き込む力をいい方面に発揮して会社を大きくしたはいいのですが、そのままのノリで仕事を続けられると独裁者と言われ、会社はブラック企業になります。

そういう人はパワーはあるので、仕事はできるのです。

ただ、他の人にも自分以上の成果を求める。ときにはパワハラまがいな言動も出ます。(この壁を超えられると会社はさらに成長するのでしょうが…)

自分並みに仕事ができないなら、給料は安くてもいいだろう。仕事を教えてやってるんだから、休みは少なくても文句言うな…的な。

こういう会社は、いくつかの問題点を抱えています。

一つは、ワンマンなので、周囲がノーといえない。社長の意向が全てなので、風通しも悪いでしょう。

二つ目は、ワンマン故に後継者が不在であることが多い。後継者がいたとしても、社長が「俺が俺が」なので後継者の自覚が弱く将来の先行きに不安を抱えている。

三つ目は、ブラック体質が行き過ぎてしまって、法律違反などを犯していることも。法務や税務などでリスクを抱えていることが。

見極め方

典型的な「俺が俺が」のタイプな人なので、面接などでもその言動が見え隠れします。

人の話は聞かない、自慢が多い、社外の人には人当たりが良いが社内の人には厳しい。

会社の人を見れば、社長にやたら気を遣っている(気を遣うのは当然なのですが、少し過剰気味だったり萎縮していたり)

パワーだけはやたらあるので、押し切られないように冷静に観察すれば、隠せない「社長の気分」が至るところに見え隠れしています。