塵も積もれば山となるといいますが、事業において、特に起業当初などは、まさに塵のような細かな方法論を積み上げていくのが大切だと実感します。
何もしないと
起業は、事前にしっかりと準備しておいた方がいいのですが、何も考えずとも出来ないことはないです。
当初は何も考えていなかったとしても、必要に迫られて、集客や販促など様々なことを試して勉強していきます。
何も考えず、必要に迫られても何もしない人は多くいます。景気がいい時はなんとかならないこともないのですが、世の中そんなに甘くないので、自然と淘汰されていきます。
結果はすぐには見えないが
集客や販促、業務のオペレーションなどなどについて、色々と試行錯誤していくわけですが、すぐに結果が見えるものも中にはありますが、
大抵はすぐに結果が分かるものではありません。
ただ、チリのように努力を積み重ねていって積りに積もってゆくゆくは、山のようになります。
細かな積み重ね
飲食業や小売業のように単価の小さなものを数多く売っているタイプの商売だとわかりやすいですが、1円単位で原価(コスト)を削って利益を積み上げていくと、それが一月だと何百倍にもなりさらに一年だと何万倍にもなります。
不動産業のように単価が高い商売でも、一つの取引は大きいですが、その取引を成立させるためには、細かな営業努力を積み重ねていきます。
一発大きなのをドーンと当てるというのは、真っ当なビジネスでは、なかなか少ないです。
事務も同じ
経理に代表される事務も、小さな積み重ねです。
経理業務は、日々の取引を全て集計してまとめていくものですが、ズボラして取引を漏らしてしまうと、意味をなさなくなってしまいます。
節税のためには、面倒臭い手間を惜しまず、手続をしっかり踏んで、必要な資料を収集する必要があります。大きく目立つ節税策を一つやるよりも、小さいけれど確実性の高いものを複数組み合わせる方が、リスクが分散されます。
結局、めんどくささの積み重ねが節税や堅実な資金繰りというところに繋がっていくわけです。
一撃必殺は外されやすい
麻雀を例にすると分かりやすいですが、常に役満を目指すというやり方は、経営では難しい。
なぜなら、麻雀は4人で卓を囲んでるから競争相手は己を除いた3人ですが、ビジネスにおいては、競争相手は数限りなくいるから。
役満を狙っても、なかなかアガらない。
まずは、早くあるいは確実にアガることを考えないと。
アガれば、ドラがのって点数が跳ねることもありますので。
そこを我慢しきれずに、大きな手ばかり狙ってると、アガれないうちに点棒も減って、しまいには他家に放銃してしまいます。
麻雀しない人には些かわかりにくいかもですが、一撃必殺パンチを狙うより防御を固めて細かくジャブで削っていけってことです。
めんどくささを積み重ねる
経営であれ、勉強であれ、めんどくささを積み重ねられるか。
三匹の子豚ではないですが、めんどくささを惜しまずレンガを丁寧に積み重ねた豚は助かって、めんどくささを惜しんだほかの豚はダメだったわけです。
大抵の人はめんどくささを嫌って、やらないわけですから、めんどくささという塵を積み上げたら、チリではない宝の山というのは当然のことかもしれません。