お金がもったいないから販促しない

お金が勿体無いから販促しないという人が一定数いますが、その考え方のほうが勿体無いです。

一定の販促は必要

販売促進すなわち販促を何もせずに、お客さんの方から来てくれるということは、なかなかありません。
少なくとも看板を出さないと、商売をしているということも分かりませんし、店に来たお客に価格表やサービスの一覧がないと商談はすすみません。
そもそも、店に来させたり問い合わせをさせるためにはさまざまな工夫が必要なのですが、それらも販促ですから、これなしには商売はなかなか成り立たないのが実際でしょう。

お金がなくなると販促しなくなる

経営が行き詰まりそうな会社は、当然のことながら「お金」がほとんどありません。
お金が入ってこないのだから、減るばかりです。
そして、お金の減りを緩やかにしようと考えるばかりで、必要なことではあるのですが、節約のことばかりに考えが偏っていきます。
しかし、販促しないとそもそもお客が来ません。
節約してもいい経費と悪い経費の線引きができていないのも問題ですが、既に負のスパイラルにハマっているのに気付いていないのはもっと重大です。

販促は「経費」だから

販売促進のための支出は、会社の経費となります。
経費とは収益を生み出すために犠牲になったもののことですが、販売促進のための支出は、それが犠牲になってお客を呼び込むというものですから、まさに経費そのものです。
何の犠牲もなく、収益(売上)だけを得るということは、商売に限らずあり得ません。
勉強しなければテストで良い点が取れない、体を鍛えなければスポーツで良い成績を修められないのと同じこと。

販促はすぐに結果が出ないことも

販促はすぐに結果が出る場合もありますが、大抵の場合はすぐには結果が出ません。
ですから、そのための時間を稼ぐ必要があります。
生活を見直して時間を作り出すというのも必要ですし、融資などを活用して会社を延命させるという意味での時間稼ぎも必要です。
その稼いだ時間の中で、うまく販促してお客さんを呼び込んでいくのが理想的な立て直し方です。
融資を受けて、それを借金の返済などに充てるというのは全く無意味だし、それが透けて見えていると融資も受けられないでしょう。

また、販促はすぐには結果が出づらいものだから、逆にいえば普段からコツコツやっておくというのも有効です。
テストが近くなってから一夜漬けで勉強するよりも、普段からコツコツと勉強している人の方が成績が良いし、精神衛生上も健全です。

販促は支出だけに限らない

また、販促は第一義的にはお金を使ってやるものが一般的ですが、それだけにこだわる必要はありません。
SNSを活用した比較的安価な、あるいはお金を使わない販促もあります。
ただ、方法はどうあれ、販促をしないという選択肢は、先にも述べたように勉強せずにテストを受けるようなもの。
まぐれで良い点がとれる事もありますが、まぐれはいつまでも続きません。
普段からコツコツとやった方が良さそうです。