ざっくりと損益計算書を分析する方法として「4・4・2の法則」というものがあるらしいです。ざっくりと損益計算書を分析するには面白いのでご紹介します。
当たり前の話ですが
損益計算書は、まず第一に売上・利益ともに上昇しているのが良いのはもっともな話ですが、それだけだと物足りないという方には以下の分析をしてみてください。
「4・4・2の法則」とは
「4・4・2の法則」とは売上総利益(粗利)を基準として、人件費・その他の経費・利益の割合が4:4:2ぐらいになればまずまず理想的な損益計算書になっているという考え方です。
大雑把な目安として、人件費・その他の経費・利益が4:4:2になるように目指していけば良いということです。(もちろん、利益が大きくなるのであればそれにこしたことはありませんが)
労働分配率ベースで考えると理想的
売上総利益(粗利)を基準に考えているのは、ざっくりと「付加価値≒売上総利益」と考えているからです。(実際は違う場合もありますが、ざっくりした分析なので大勢に影響は無いでしょう)従って、この場合「人件費÷売上総利益=労働分配率」→40%となります。
労働分配率は、50%を超えるとやや厳しいと判断されるため、40%というのはまずまず理想的ではないでしょうか。
上記の考え方は、業種・業態によっても異なるので、一概には言えません。時間がないときや、大まかに損益計算書を分析したいとき向けの方法でしょう。