相続税の計算方法は3段階で…

 相続税の計算体系は少し複雑です。大雑把に言えば、3つの段階に分けて相続税を計算します。

A0002 005212

 相続税の計算体系は少し複雑になっています。大きく分けると3つの段階を経て相続税を計算することになります。

相続税の計算

第1段階→課税価格を計算する

 相続税の計算の第1段階では、相続税が課税される財産一つずつ集計し「課税価格」を計算します。

 

 相続、遺贈で取得した財産にみなし相続財産(被相続人が保険料を負担していた保険等)を加え、債務等(被相続人の借金等)を差し引き、被相続人から3年以内に取得した一定の財産等を加算することによって「課税価格」を求めます。

 

第2段階→相続税の総額を計算する

 日本の相続税は、遺産の仮装分割等を防止するために、法定相続人が法定相続分で財産を取得したと仮定をして「相続税の総額」を計算します。

 

 要するに、似たような家族構成で似たような遺産総額だったら相続税トータルは同じくらいになるようにしましょうということです。

 

第3段階→各人の納付すべき相続税額を計算する

 第2段階で求めた「相続税の総額」を財産を取得した人達に、財産の取得金額の比率で配分します。

 

 配分後、それぞれの人達の置かれた状況等に応じて税額を加算したり控除したりして調整を加えて「納付すべき相続税額」を計算します。

 

 最終的に、「納付すべき相続税額」が算出されれば相続税を納めなければなりません。

 

以上のように結構めんどくさい工程を経て相続税を計算することになります。ただ、税金を公平に計算するためにはやむを得ないことなのかもしれませんね。