介護施設の種類…特別養護老人ホーム、有料老人ホーム

転ばぬ先の杖ではありませんが、年老いた親の介護をどうするのかというのは誰しもが持つ悩みのような気がします。自宅で介護出来ないような場合には介護施設を利用することになります。

A0001 013728

介護施設というと、すぐに老人ホームを思い浮かべますが老人ホームと一口に言っても入所のための要件や状況などによって施設は様々です。

 

一般的な介護施設の種類は以下のようになります。介護施設の中には、介護保険の適用が受けられるものと受けられないものに大別されます。

介護施設

介護保険が適用される施設としては、「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」「介護療養型医療施設」があります。中心となってくるのは特別養護老人ホームでしょう。

 

「特別養護老人ホーム」

略して「特養」と呼ばれる施設です。(介護老人福祉施設と呼ばれたりもします)介護保険の適用を受けることができるため負担が少なく人気のある施設です。しかしながら、人気の高さゆえ入居待ちの人数が多く、なかなか入居が難しいのが現状です。

また、誰でも入居出来るわけではなく「65歳以上」で「要介護1〜5」の認定を受けていなければなりません。(寝たきりのご老人などが該当します)

公的な施設であるため負担が少ない反面、民間の施設ほど設備などが充実していないことも多いのがネックです。

 

「老人保健施設」

略して「老健」と呼ばれる施設です。介護が必要なお年寄りが在宅に戻れるように支援するための施設です。ですので、特別養護老人ホーム(特養)のように終身制ではなく、入所期間は原則3ヶ月(または6ヶ月)となっています。

 

「介護療養型医療施設」

別称、「療養病床」と呼ばれる施設です。主に医療法人が運営し、長期にわたって医療と介護が必要となるお年寄りを受け入れています。介護の必要の無い方の入所が多いなどの問題から、老健への移行が進められています。

 

一方、介護保険が適用出来ない施設として主なものは「有料老人ホーム」「ケアハウス」「養護老人ホーム」などです。

 

「有料老人ホーム」

介護保険適用外の介護施設としてもっともメジャーな施設です。民間企業が運営しており、介護が必要な人だけでなく健康な方も入所出来たり、費用や提供されるサービスの形態も様々です。空室があれば入居が可能、公的施設に比べ充実したサービスは大きなメリットです。

 

「ケアハウス」「養護老人ホーム」

有料老人ホームよりも費用負担が少ない施設ですが、入手にあたって条件がありますので万人が入れる施設というわけではありません。

 

今回、介護施設をいくつか紹介しましたが、まずは特別養護老人ホームと有料老人ホームを抑えておけば基礎知識としては充分ではないでしょうか。