経理は、「経」営管「理」という言葉の略ですが、管理に傾きすぎると仕事が立ち行かなくなってしまいます。
経理は会社全体を見渡せる?
経理業務は幅広いものですが、会社の取引を集計して業績をまとめるので、会社のお金の流れが見通せます。
お金の流れが見えると、会社がどんな仕組みで回っているのかもある程度は見えます。
大企業だとそうでもありませんが、中小・中堅企業であれば丸見えなんてことも。
経理以外の他部門では、なかなか会社全体がどのように動いているのかが見えない面もあるので、経理は全体が見渡せるという点では、他よりも進んでいる(?)とも言えます。
勘違いしているとエライ目に
まぁ、会社はお金儲けのためにあるのだから、会社のお金の流れが見えると会社の活動がある程度はつかめるのも納得ですが、
会社の活動がある程度見えると、勘違いしてくる人も中にはいます。
お金の流れが見えると、どうしても「お金使いすぎてるんじゃないか?」とか「このお金の使い方は無駄じゃないか?」とか考えてしまいます。
考えることは大事ですし、
もちろん、そのような場合も多いのですが、
経理から見える風景はあくまで、お金の流れをあとから辿っているだけなので、そうなった経緯や背景などは当事者しかわからないこともあります。
にもかかわらず、「お金使いすぎてるんじゃない?」などと詰めると(直接的に言わなくても態度なんかに見えることも)、言われた方からすればカチンと来ると。
管理に傾きすぎ
こういったことはどこの会社でも、程度の差はありますが見受けられます。
経理部門の人間が管理に傾きすぎると、非常に息苦しい。
場合によっては、他の部門と決裂してしまったり。
要因はいくつか考えられますが、経理を一人の人に長く任せたりすると、そのようなことは多く起こります。
難しいのは、経理の人は会社のことを思ってやっているという点ですね。
でも、それは経理の仕事から少し逸脱している、越権行為。お金の使い方や、費用対効果を考えるのは経営者の仕事ですので。
船頭多くして…とも言いますが、
会社のためを思ってやっているのに総スカンを食らうなんてのはやってられませんから、管理に傾かないように、気をつけなければなりません。(自戒をこめて)