タイトルに騙されない本の選び方

ネットのニュース記事は特にそうですが、タイトルで釣ってアクセス数を稼ぐというような手法が多く見受けられます。
書籍も然り、騙すとまでは言わずとも、タイトルに誇張があったり、タイトルに惹かれて買ってみたけれど、想像していたものと中身が全く違ったということは多々あります。

ネットのレビューもヤラセがあるし

レビューや口コミは出始めの頃は信用できるものもあったのですが、ヤラセっぽいものもありますから、全面的に信用できないですし、書籍の分野がマイナーだとレビュー自体が無いことも多いです。
ネット上で、他の読者がどのような感想を持ったのかといった評判を見る程度でしょうか。
いずれにせよレビューを参考に書籍を選ぶというのは、「参考」程度にとどめておいた方が良さそうです。

騙されるのは多少は仕方ないと割り切って

タイトルで騙されるというのは多少は仕方ない側面があります。
著者や出版社も騙そうと思っているわけではなく、読者がタイトルで買うか買わないかの判断を下してしまう以上、オーバー目な(キャッチーな)タイトルをつける必要があるのでしょうし、その中で判断するしかありませんので。

なので「〇〇できる本」とか「絶対〇〇で損しない本」とがありますが、ある程度割引いて考えるべきだし、多少騙されるのは仕方ないでしょう。
タイトルで判断してしまう以上は、読者のイメージと書籍の内容に隔たりが生じるものです。

著者の名前を覚えておく

著者の名前を覚えておくというのは有効です。
芸人に「芸風」、棋士に「棋風」などがあるように書籍には著者の「作風」があって、語弊を恐れずにいえば、タイトルが違っても作者の考えやスタイルなどは同じです。

だから、「自分に合わないな」と思った作者の著書は、次の書籍でも合わないです。
なんせ、根っこの部分は同じなわけですから。
だから、作者の名前を覚えておけば、合う著者合わない著者が見えてきます。
余談ですが、セミナーや講演でも同じことが言えます。

目次のチェック

どんなに惹かれるタイトルの本であっても、目次を見ると知ってることばかりであったり、目新しくないことをさもその人の独自の目線で斬っているように取り上げていたり、することもあります。
タイトルだけだと判断材料に乏しくても、目次と合わせてみると、なんとなく傾向が見えてきたりします。

個人的な意見として、目次をざっとチェックしてみて、自分の知っていることが7割以上であれば基本的には読みません。
ただしこの7割という比率は、書籍の分野によっても変わりますので、自分なりの比率を見つけなければならないとは思います。

本は全部読まないのもアリ

書籍は全部読まなければならない、ということはありません。
必要な部分だけ読むのもアリです。
映画館に映画を見に行っても、つまらなければ3分で席をたっても良いのと同じことで、興味のないことを時間を使ってやっても得るものはありません。

本によっては流し読みだけする本もあるし、精読するのもあるし。繰り返し何度か読む本もあるし、必要な部分だけチェックしたら処分するのもあります。
端からすべて読まなくても良いというスタンスだと、タイトルに対して過剰に肩入れしないので、割り切って判断できるわけです。