設備投資や、運転資金etcで、お金を借り入れる際に、元利均等とするか元本均等とするかで負担が結構変わってきます。
借り入れる前に検討
お金を借り入れる際に検討すべき事項は色々とありますが、返済方法についても検討しておきたいところです。「元本均等」or「元利均等」です。
(その他・参考)
元金均等
毎月同額の元本を支払う返済方法です。返済の初期は、元本と利息の合計額が大きくなりますが、元本は毎月一定額が減りますので、年々返済額が減っていきます。トータルで考えると、元利均等よりも利息の支払額は少なくなります。
イメージがとりやすいように、上に図を入れておきました。縦軸が金額、横軸が経過年数と考えていただくと、元金均等と元利均等のざっくりしたイメージが掴めると思います。
(メリット)トータルの利息支払が少ない
(デメリット)返済初期の資金繰りが苦しい
元利均等
元本と利息の合計額が毎月同額になる返済方法です。返済額が毎月同額なので、資金繰り等の計画を立てやすいです。
一方、返済期間の初期はほとんどが利息の支払となりますので、トータルでは元金均等よりも利息の負担が大きくなります。
(メリット)資金繰り計画が立てやすい
(デメリット)トータルでの利息負担が大きい
費用になるのは利息だけ
どちらの方法も一長一短がありますが、一般的には元利均等の返済方式を採用している場合が多いです。やはり、返済額が一定となったほうが毎月の資金繰りや事業計画を立てやすいといったメリットが大きいのでしょう。
ここで注意したいのは、利息の取り扱いです。経費となるのは、利息の部分だけです。元本の部分は、借入金の返済ですから「負債の減少」となるだけです。
元利均等の場合、返済期間の後期においては、利息の支払が減りますので、当然ながら費用に計上できる金額も減ります。その辺りは、十分に考慮しておきましょう。