リースの実態は…金を借りてモノを買った

 営業車やデジタル複合機などの調達方法として、リースという方法が有ります。手もとにお金が無いときに有効な手段ですが、「実態は金を借りてモノを買った」のと変わりません。

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リースの仕組み

 リースの仕組みは上の図の通りです。

①まず、リース会社と当社がリース契約を締結します。

②すると、リース会社が物件の代金をメーカーに支払います。

③メーカーは物件をリース会社ではなく、当社に納入します。

④当社は、リース料をリース会社に支払います。

 

実態は「カネを借りてモノを買った」

 一般的なリースの場合、

①中途解約が出来ない(ノンキャンセラブル)

②物件を利用して得られる便益は当社のものとなり、それに伴って生じる費用は当社が負担しなければならない(フルペイアウト)

 といった条件がついてきます。

 

 解約が出来ない(解約が出来ても、契約上、多額の違約金が必要となるため実質解約不能)のであれば、リース料の分だけお金が出て行くことは確定してますから、借金してるのと同じことです。

 

 また、物件を利用することによる便益や費用負担をすべて当社が負うのであれば(モノを好きに使っていいけど、メンテナンス等は自分でしてねってことです)、実質的にはその物件は当社のモノと変わりません。

 

 ですから、リースの実態は「カネを借りてモノを買った」のと同じことになります。

 

リースのメリット・デメリット

(メリット)

・手許資金が少なくても物件調達が可能

・リース期間が短ければ、物件が陳腐化しにくい

 

(デメリット)

・購入するよりも割高

・実質的には借金

 

 結局、リースは借金してモノを買ってるに過ぎませんので、リースで調達する物件は本当に必要かどうか見極めてからにしましょう。(月々の支払は少額でも、トータルで見ると結構な金額です)