上場株式の評価方法は市場価格に基づいて評価をします。1株当たりの評価額に株数を乗じて株全体の評価額を算定します。
相続財産の12〜13%くらいが有価証券といわれています。有価証券の中で一番身近なのは上場株式ではないでしょうか。
上場株式の評価は、一株当たりの評価額を算定し、それに株数を乗じて株の評価額を算定します。(上場株の評価は、銘柄ごとに行います)
上場株の一株当たりの評価は、市場価格をもとに算定します。基本的には、課税時期(相続があった日です)の株価が市場価格ということになります。
ただ、課税時期の価格だけを用いると評価にバラつきが出る恐れがあります。株価は乱高下することもありますので。
ですから、課税時期の価格だけでなく、課税時期の属する月の平均株価、その前月の平均株価、その前々月の平均株価を比較します。
課税時期を含めて、4つの価格のうち最も有利な株価を選択します。
(下図参照)
基本的には、これで上場株式の評価額が算定出来ます。
株式の割当や、配当落ち等があった場合には評価が少し複雑になりますが、概算で相続税額を試算する程度では基本パターンを覚えておくだけで十分でしょう。
複雑な評価になる時は、税理士にご相談下さい。