ドラッカーの入門書としてははいりやすそうな、「ドラッカーと会計の話をしよう(コミック版)」の書評です。
銀行を脱サラしてレストランを経営している主人公は、経営に行き詰まり家族にも逃げられてしまいます。
5,000万円もの借金を背負ってしまい途方にくれていたところ、アメリカからレストランの買収話が持ち上がり、レストラン売却のため乗り込んだ飛行費の中である老紳士と出会います。
その老紳士から、ドラッカーの会計についての考え方のレクチャーを受け…
という筋書きの中でドラッカーの会計についての考え方を簡単に解説してくれています。
簿記の知識のある方も、知識の無い方も「利益とは?」と聞かれると応えるのはなかなか難しいと思います。
老紳士からとわれた主人公も「収益−費用」が「利益」と応えますが、一蹴されてしまいます。
老紳士が出した答えとは…
答えは本書を呼んでいただければ分かるのですが、
「利益とは?」「コストとは?」「価格はどのように決まるのか?」といった単純ではあるけれど、なかなか答えにくい問題について入門書ならではの分かりやすさで解説してくれています。
普段使っている会計システムは、確かに様々な情報を提供してくれますが、今日的な経済状況に於いては捉え漏れている情報も多くあるだろう、と。
その捉え漏れている情報を掬い出して、経営に活かしていくためのヒントを本書は示唆しています。
会計はかじっているけれど、ドラッカーは知らなかったという方にはオススメの書籍です。