会社を設立する際に、事業を大きくしたいと思うのは自然なことですが、大きければいいというものでまりません。
大きいといいこともあるけれど…
会社の規模が大きくなれば、スケールメリットが働いて有利になることも多いですが、デメリットも増えます。
コストの大半が人件費のような会社・事業は固定費が増えるし、仕事上のリスクも増えます。
コストやリスクを受け入れてもなお、メリットの方が大きければ会社・事業を大きくしていけばいいのでしょうが、中小企業などの多くはとんでもない規模まで大きくすることは出来ません。(あえてしていないところも多いです)
大きくなることのメリット・デメリット
メリット…
・大きな仕事ができる
・規模の経済性が働くので、大量仕入等によるコスト減を図ることが出来る
・大きいので、人がヤメても代わりがいる→安定した経営が出来る
デメリット…
・当然のことながらリスクも増える(仕事量が増えるから)
・社長の目の届く範囲を超えている
・固定的な支出が増える(経費だけでなく税金なども)
まぁ、どっちも当たり前のことではありますが大きくなり過ぎても考えものなわけです。
自分にあった規模でやった方がいい
卑近な例ですと、税理士の業界って95%くらいは5人未満の事務所と言われています。体感的には1人事務所も多いです。
大きく出来ないからしていないかというとそういう訳でもなくて、大きくしても所長(≒社長)の手取りって大きくは増えないし、仕事が増えると処理するために人を増やさないといけなくなりますが、その分だけ失敗した際のリスクも抱え込むことになります。
ですから、所長(≒社長)の目の届く範囲の数でやっている事務所がほとんどです。税理士業界が特殊かといえば、そういう面もあるでしょうし普遍的な面もあるでしょう。
全ての会社が上場会社のような極めて大きな規模をとることが出来るかというとそうでもないし、そもそも無理して大きくするよりも身の丈にあった規模で経営をした方がリスクやコスト面からも有利なのは間違いないです。(その辺りは何が正解ってのは無いですが、よくよく考えて相談して決めていく他無いんでしょうけど)