「最初は月に1回来てくれていたが今は数ヶ月に1回しか来ない」と不満を持っているクライアントは多いようですが、果たして実態はどうなんでしょう?
訪問回数が減った
税理士さんに不満があるため税理士チェンジを考えますが、どういった不満があるのでしょう?
よく聞く不満は、「最初は月に1回来てくれていたが今は数ヶ月に1回しか来ない」というものがあります。
税理士側が多忙などの理由で契約に謳っているにもかかわらず訪問を減らしているならば問題がありそうですが、このような問題はたいていは両者のコミュニケーション不足に起因していることが多いようです。
契約書を結んだ当時と状況が変わっているので
契約当初と売上高や従業員数などが増加をし委任する業務内容が広範囲に渡る・判断にかかる責任が大きくなっているにもかかわらず報酬がそのまま改定されていないという状態になると、税理士側からすれば採算が合わなくなってくる(赤字になる)ので訪問回数などを減らすなどして調整をせざるを得ません。
税理士業のように、コストの大半が人件費であるような業態では作業効率が経営の生命線です。
委任される業務の範囲・責任が変わると作業効率が大幅に変わるため、報酬も変わります。
よく見かけるのは、当初と業態が変わっている(例:最初は飲食業だけだったのに、物販も大規模に始めた)や新たな業務が増えた(例:当初は社長一人の会社だったが、次第に従業員が増え、それに伴う事務も委託した)などでしょうか。
コミュニケーション不足
税理士側からすれば「報酬上げてください」とは言い難い(と考えている人は多いです)し、クライアント側からすれば「もっと来てほしい」とか「〇〇してくれ」とはなかなか言うのが難しいです。
そこを放置したままにしておくと、税理士は「これだけやっているのに報酬はこれだけなので採算が合わない」クライアントも「契約はこうなのに、履行されない」と不満がたまり良くない状態に陥り、仕事がしづらくなります。
そして、最後には解約となります。
言いづらいこともお互いに言い合う(社会人としてのマナーは守らなければなりませんが)ようにコミュニケーションを取れれば多くは防げる問題なのでしょうけど。